江戸ビッグデータのオープン化:「れきちず」を活用した歴史的地理情報基盤に向けて
江戸ビッグデータとは、江戸という時代、江戸という都市に関するビッグデータを構築し、過去の世界を探る新しい方法を創出するプロジェクトである。ROIS-DS人文学オープンデータセンターでは、古地図「江戸マップβ版」や歴史地名「『日本歴史地名大系』地名項目データセット」のデータセットをオープンデータとして公開するとともに、「もし江戸時代にネットサービスがあったら?」という発想でデータポータル「edomi」を構築し、各種のオープンデータを統合して公開してきた。そこに登場したのが、株式会社MIERUNEが運営する、現代の地図デザインで歴史地図を閲覧できる「れきちず」である。我々は「れきちず」に、江戸マップβ版の基となる江戸切絵図の町家領域を追加し、人口密集地域を可視化することで、商業や社会活動を把握する手がかりを与えた。このように「れきちず」に新たなデータを加えることは、歴史的地理情報基盤としての有用性の向上につながると考えている。
文献情報
北本 朝展, 加藤 創,
"江戸ビッグデータのオープン化:「れきちず」を活用した歴史的地理情報基盤に向けて",
FOSS4G 2024 Japan, 2024年11月
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