人文学におけるオープンサイエンスを推進するためには,データをオープン化することでどのような新しい可能性が生まれるのかについて,目に見える形で示すことが重要である.そこで本論文は,我々が進める「歴史的典籍NW事業」のオープンデータから派生する3種類のデータセットを紹介する.これらは人文学者向き,情報学者向き,市民向きと利用者が大きく異なるため,ニーズと期待される成果に応じてデータセットの構築方法をどう工夫すべきかを論じる.さらにオープンデータの一環となる画像公開では,キュレーションを可能とするように既存のIIIF規格を拡張するCuration API規格を提案し,ユーザが興味に応じて自由に本を断片化して再構成できる環境の実現を目指す.
@InProceedings{ jm16,
author = {北本 朝展 and 山本 和明},
title = {人文学データのオープン化を開拓する超学際的データプラットフォームの構築},
booktitle = {人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2016論文集},
pages = {117-124},
year = 2016,
month = 12,
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note = {},
}