時系列史料の人機分担構造化:古典籍『武鑑』を参照する江戸情報基盤の構築に向けて
本論文は古典籍「武鑑」を対象として,大規模データを構造化するための全く新しいワークフローを提案する.まず「武鑑」を時間的に連続して変化する「時系列史料」という新しい種類の史料と捉え,そこから生み出される多数のバージョンをソフトウェア工学の観点から解釈し,これを板本書誌学の概念と対応させる.次にバージョン間の差分を検出する方法としてテキストベースと画像ベースのアプローチを比較し,「武鑑」では特に画像ベース差分検出が有効であることを示す.さらに差分検出と差分翻刻を合わせたアプローチを「差読」と呼び,そのためのワークフローを「人機分業」として構築することが「武鑑」の構造化の鍵を握ることを論じる.その最初の成果を「武鑑全集」として2017年11月に公開した.
文献情報
北本 朝展, 堀井 洋, 堀井 美里, 鈴木 親彦, 山本 和明,
"時系列史料の人機分担構造化:古典籍『武鑑』を参照する江戸情報基盤の構築に向けて",
人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2017論文集,
pp. 273-280, 2017年12月
BibTeX フォーマット
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