Holistic Analysisを用いた台風雲パターンの解析

本論文の主題は台風の形態学である。すなわち台風の形態解析に基づき、台風の強度を推定するための新しい手法を確立することを目標とする。本研究の研究基盤となるのは北半球20,000枚、南半球9,000枚規模の台風画像コレクションであり、このテストベッドを対象として、主成分分析などのHolistic Analysisを台風解析という問題に適用した。その結果、台風の固有画像は眼の壁雲やレインバンドなどの台風の雲パターンの特徴をよく表しており、さらに固有画像の多重解像度解析によって、気象現象のスケールに関係した情報も得られることがわかった。また類似画像検索においても全体論的解析は良好な結果を示すものの、一方で類似画像検索を利用した台風予測については、大気のカオス性により困難であることもわかった。

文献情報

北本 朝展, "Holistic Analysisを用いた台風雲パターンの解析", 電子情報通信学会技術報告, Vol. PRMU2000-240, pp. 129-136, 2001年3月

BibTeX フォーマット

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