ミクセル密度を含む混合密度推定を用いたミクセルの面積占有率推定

ミクセルとは一画素の内部に複数の分類クラスを含む画素を指し,またミクセル内部で各分類クラスが占める面積の割合を面積占有率と呼ぶ.本論文ではミクセルの面積占有率を推定する方法として,混合密度推定によって画像ヒストグラムから推定される各分類クラスの確率密度関数をもとにして,期待値の意味で最適な推定値を計算する手法を提案する.この提案手法の最大の特徴は,ミクセルの集合が画像ヒストグラム上に形成する「ミクセル密度」という新しい型の確率密度関数を,混合密度モデルに導入する点にある.この新たな確率密度関数の導入により,多数のミクセルの影響を受けたすその重い画像ヒストグラムに対しても,各分類クラスの確率密度関数のパラメータを適切に推定できるようになる.衛星画像に対する画素単位の分類および面積占有率の推定に関する実験では,従来の混合密度モデル(ピュアピクセル密度のみのモデル)に対する本論文の混合密度モデル(ミクセル密度を併用するモデル)の優位性を,情報量規準を用いて定量的に評価した.

文献情報

北本 朝展, 高木 幹雄, "ミクセル密度を含む混合密度推定を用いたミクセルの面積占有率推定", 電子情報通信学会論文誌, Vol. J81-D-II, No. 6, pp. 1160-1172, 1998年6月

BibTeX フォーマット

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