オープンサイエンスの現状と地球環境学データ基盤の展望
「オープンサイエンス」は学術研究の仕組みを根本的に変えるのだろうか。従来の学術研究の仕組みに内在する様々な問題点を解決する包括的な概念として、オープンサイエンスに期待が集まっている。しかし人々の期待には微妙な食い違いがあり、個々の期待の相違を超えて論点を整理し共通認識を形成すべき課題も多い。そこで本講演では、まずオープンサイエンスを構成する主要な概念の中から、オープンアクセス、オープンデータ、再現性、データジャーナル、データサイテーション、シチズンサイエンスなどの現状を紹介する。次に講演者らの取り組みとして、地球環境情報統融合プログラム(DIAS)における多様な活動の中で、地球環境データに識別子(DOI)を付与する活動を中心に報告する。最後に、DOIを取り巻くエコシステムの現状を概観した上で、今後の地球環境学データ基盤の姿を展望する。
文献情報
北本 朝展,
"オープンサイエンスの現状と地球環境学データ基盤の展望",
第110回地球研セミナー, 2015年5月
(招待講演)
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