1. 概要

宇宙から見た地球の夜景(夜間光)をGoogle Maps上に表示しました。このデータに関するより詳しい説明については、夜の地球:DMSP衛星による地球の夜景データ地球の夜のあかりと電気エネルギー問題をご覧下さい。

このデータは、月光に照らされた雲の検出といった気象向けの用途にとどまらず、市街地の照明・火事・油田の炎・漁火・雷・オーロラなどの光の検出にも使うことができます。そしてその結果は、人間活動に関する情報の収集(人口分布や経済活動等)や、森林火災の発見、天文学のための光害推定などにも利用されています。

本ページで利用しているデータはVersion 4 DMSP-OLS Nighttime Lights Time Seriesです。解像度は30秒グリッド(約1km)、南緯65度から北緯75度までを対象としています。データは年ごとに分かれており、DMSPの衛星番号ごとにも分かれています。したがって、1992年から2013年まで、F10からF18までの6個の衛星を対象に、合計33個のデータセットがあります。対象とする光は「stable lights」、すなわち永続的な光で、都市や町だけでなくガス田の炎なども含みます。ただし一時的な光である火事などは除きます。また光の強さは63段階となっていますが、光の明るさに比例した数字ではありません(明るい場所では飽和しています)。また違う時期と場所で精密な比較を行う際には、衛星ごとの特性の違いを補正する必要もあります。

2. Google Maps(グーグルマップ)

初期状態ではF18衛星の2013年データ(F182013)を表示しますが、下のリンクをクリックすることで他のデータセットに切り替えることができます。全世界のデータを閲覧できますが、特に日本を中心とした東アジア、東南アジアについては、高解像度まで閲覧できるようにしています。Google Mapsの用語で言えば、全世界がレベル7まで、日本付近がレベル10までです。

1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
F10 F101992 F101993 F101994
F12 F121994 F121995 F121996 F121997 F121998 F121999
F14 F141997 F141998 F141999 F142000 F142001 F142002 F142003
F15 F152000 F152001 F152002 F152003 F152004 F152005 F152006 F152007
F16 F162004 F162005 F162006 F162007 F162008 F162009
F18 F182010 F182011 F182012 F182013

Credit: Image and data processing by NOAA's National Geophysical Data Center. DMSP data collected by US Air Force Weather Agency.

3. このデータを利用したサイト

以下のサイトは本ページのデータを利用しています。