2006年07月19日

プレスリリース

過去25年分の台風画像データベースを公開
- ユーザ参加型台風情報サイト「台風前線」も同時公開 -

国立情報学研究所(所長:坂内正夫(さかうち まさお)以下、NII)は、過去25年間(1981年〜2006年)に発生した台風を対象とした台風画像データベースを「デジタル台風」ウェブサイト(http://www.digital-typhoon.org/)において、7月19日から公開します。

このデータベースは、過去25年間に発生した台風を観測した気象衛星画像約13万件を網羅的にデータベース化し画像検索可能としたもので、台風画像に特化した公開型データベースとしては、その規模は世界でも有数のものとなります。

またこれと同時に、ユーザ参加型台風情報を台風の動きと重ね合わせて表示するシステムを「台風前線」ウェブサイト(http://front.eye.tc/)において公開します。このシステムは、「台風への眼」ウェブサイト(http://eye.tc/)で集約する参加型台風情報を地図や衛星画像などと新たに組み合わせることによって、台風の動きとそれを見つめる参加者が発信する情報とを一目でわかるように可視化することができます。

これらのデータベースは、研究者および一般の方々が誰でも無料で利用することができます。その利用範囲は、過去の台風や気象状況の調査にとどまらず、台風解析や台風予測への応用、さらには地球温暖化(気候変動)による台風活動変化の解明などにも広がっていくと考えられます。また、多くの利用者があらゆるタイプの台風データにリアルタイムで接することによって、台風に関する知識を学びつつ防災意識を高めていくことが期待できます。

関連ウェブサイト

お知らせ

本報道発表に関連する講演を、2006年9月13日(水)のNII市民講座でおこないます。ぜひご参加下さい。