メモリーグラフ:同一構図撮影を支援するカメラアプリによるフィールドワークの展開
メモリーグラフは、同一構図撮影を支援するカメラアプリである。同一構図撮影は、今昔写真、ビフォーアフター写真、定点観測写真、聖地巡礼写真、位置証明写真、撮影シミュレーションなど、写真を用いた様々なフィールドワークの基本となる作業である。この作業を支援するため、アプリは以下の機能を備える。第一に、カメラのファインダー上に基準とする写真を半透明で表示し、実世界の景観を写真に合わせて撮影することで、撮影位置と景観変化の両者を同時に記録できる。第二に、写真を参加者で共有できる「共有プロジェクト」を用いてフィールドワークを進めることで、参加者がフィールドワークを振り返りながら議論し考察を深めることができる。本論文ではフィールドワークの例として、京都でのまちづくり活動とシルクロードでの遺跡調査を取り上げ、それらのフィールドワークにおけるメモリーグラフの利用と成果を紹介する。
文献情報
北本 朝展, 髙橋 彰, 矢野 桂司, 佐藤 弘隆, 河角 直美, 西村 陽子,
"メモリーグラフ:同一構図撮影を支援するカメラアプリによるフィールドワークの展開",
デジタルアーカイブ学会第8回研究大会,
Vol. 7, No. s2, pp. s130-s133, doi:10.24506/jsda.7.s2_s130,
2023年11月
BibTeX フォーマット
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