Criticism of Maps: Methodological development for the Re-discovery of Silk Road Ruins and the Value of Sources
本論文は、シルクロード研究における地図の重要性、そして地図を「読む」ための基本的な手続きとなる「地図史料批判」の方法論を提案する。まず、歴史学の中心的概念である史料批判と我々が提案する地図史料批判とを対比させ、特に後者で定量的な側面を扱うにはコンピュータによる支援が不可欠になることを主張すると同時に、定量的に見える地図を事実と捉えることの危険性を示す。次に、乾隆京城全図(北京)、スタイン地図(シルクロード)、グリュンヴェーデル地図(高昌故城)という3つのケーススタ
ディにおいて、地図史料批判がどのように適用できるかを紹介するとともに、その過程で重要となる地図の誤差評価や幾何補正、遺跡の再評価、視覚的史料との統合、地図の再復元、位相学的方法の採用などのトピックを論じる。最後にデータを史料として適切に扱うための「データ史料批判」にまで方法論を拡張する構想を述べる。
文献情報
Asanobu KITAMOTO, Yoko NISHIMURA,
"Criticism of Maps: Methodological development for the Re-discovery of Silk Road Ruins and the Value of Sources",
第58回国際東方学者会議,
pp. 17,
2013年5月
(in English)
BibTeX フォーマット
@InProceedings{ ices13,
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pages = {17},
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