遷画:展示の数学モデルに基づく参加型アーカイブの分析とミュージアムでの展開

遷画とは画像の収集と並べ替えに基づく参加型キュレーションシステムである.クラウドソーシングの観点から見れば,遷画は文脈依存的なアノテーションを通して画像に対する人々の多義的な解釈を引き出し,そのキュレーションを通して仮想展示「ツアー」を共有するシステムと位置づけることができる.2011年10月に遷画が東洋文庫ミュージアムに常設展示された後は,来館者が無料のお土産制作ツールとして遷画を利用する場合も増えたため,既に仮想展示の制作数は2600件を越えている.本論文はこうしたツアーが形成する集合的な文脈について,画像やツアーのレベルから分析を進めるとともに,展示の数学モデルを複雑ネットワークの手法などで分析し,展示の自動生成の可能性についても検討する.最後に遷画がミュージアムに対して与えるインパクトを,実例とともに議論する.

文献情報

北本 朝展, "遷画:展示の数学モデルに基づく参加型アーカイブの分析とミュージアムでの展開", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2014論文集, pp. 9-16, 2014年12月

BibTeX フォーマット

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