本論文は,ユーザとコンピュータとのインタラクションによる発見的な探索方法を重要視する画像探索法である「画像散策」の方法論を提案する。従来の類似手法と比較した場合、本論文の特徴は進化的計算論に基づく類似尺度の対話的な最適化という点にある。本論文で用いる進化的計算論は、無世代型で非同期的な遺伝的操作という、対話型進化的計算論に適した特徴をもつ「待ち行列型アルゴリズム」であり、ユーザからの重要度フィードバックの数値を各個体の適応度と関連付けることによって類似尺度を柔軟に適応させるのが基本的なアイデアである。衛星雲画像を対象とした画像散策実験を画像散策履歴などの観点から分析した結果、複数の類似尺度を同時に試す進化的計算論の集団的な性質が、画像散策に有効であることがわかった。
@InProceedings{ kt:iim98,
author = {北本 朝展 and 高木 幹雄},
title = {進化的計算論に基づく対話的な画像散策法},
booktitle = {第4回知能情報メディアシンポジウム},
pages = {173-180},
year = 1998,
month = 12,
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note = {},
}