本論文は、北京という都市を対象として古地図と古写真を統合したHistorical GISを構築する試みを紹介する。約250年前の古地図『乾隆京城全図』と約100年前の古写真を「空間画像史料」として統合的に扱うためには、古写真の場所を同定する問題が本質的に重要である。そこで本論文では古地図等の複数の情報源を利用しながら古写真をマッピングする問題に取り組み、簡単な事例から困難な事例までに適用可能な一連のマッピング方法を提案する。またHistorical GISを実現するためにGoogle Earthというツールを活用することの利点を示し、古写真を地理的な文脈で閲覧し解釈できるような環境を実現することが北京の都市景観の再現には必要であることを論じる。
@InProceedings{ nk:hgis09,
author = {西村 陽子 and 北本 朝展},
title = {『乾隆京城全図』と古写真を用いた北京古景観の再現},
booktitle = {「Historical GISの地平」シンポジウム},
pages = {127-142},
year = 2009,
month = 7,
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note = {},
}