1. 概要

The Blue Marble(ブルーマーブル)データとは、可視光で捉えた地球の本当の色(true-color)を、数年にわたる膨大な地球観測衛星データの処理に基づき記録した画像データである。最も解像度が高いデータでは地球表面を1km四方の細かさで眺めることができるため、地球表面の環境の多様さをじかに確かめることができる。

2. データセットの内容

地球観測衛星データには陸や海、大気に関するさまざまな情報が含まれているが、The Blue Marbleで公開されているデータセットは、そこから抽出した各種の情報(レイヤ)を、以下のような組み合わせで重ね合わせたものである。

  1. Land Surface, Shallow Water, and Shaded Topography(陸表面・浅瀬・地形陰影)
  2. Land Surface, Ocean Color, and Sea Ice(陸表面・海色・海氷)
  3. Land Surface, Ocean Color, Sea Ice, and Clouds(陸表面・海色・海氷・雲)
  4. Clouds(雲)
  5. Land, Ocean Color, Sea Ice, City Lights(陸地・海色・海氷・光)

上記のデータのうち、特にCity LightsはNighttime Lights of the World データから作成されたものである。

この中で、特にデジタル台風などのウェブサイトで活用しているのが、Land Surface, Shallow Water, and Shaded Topographyのデータセットである。このデータは非常に巨大なため、西半球(240MB/TIFF)および東半球(400MB/TIFF)のデータセットに分割されており、ウェブサイトではすぐにはダウンロードできない。こちらからのリクエストに応じてダウンロード許可が出るが、人気が高いため1ヶ月程度の時間を要することがある。しかし、それだけ待ってでも入手する価値のあるデータであり、その美しさは必見と言えよう。

以下の画像は、米国NASA Goddard Space Flight CenterのNASA Earth Observatory teamが配布するBlueMarbleデータを用いて、国立情報学研究所が作成したものです。

3. Blue Marble 日本付近の画像

以下はBlue Marbleデータセットから、特に日本付近のみを切り出して作成し た画像である。

日本全体

Blue Marble: Japan

沖縄

Blue Marble: Okinawa

西日本

Blue Marble: West Japan

東日本

Blue Marble: East Japan

北海道

Blue Marble: Hokkaido Island

4. Blue Marble Next Generation

現在NASAが配布しているのは、上で紹介した初代Blue Marbleではなく、「Blue Marble Next Generation (BMNG)」(次世代Blue Marble)である、両者は以下の点で異なる。

もちろん上記の変更の他にも、アルゴリズムを変更してより精度の高いデータとするなど、技術的な改善も施されている。以下ではこのBMNGを利用した画像をいくつか提供する。

  1. 日本:高速アニメーション : 低速アニメーション
  2. 沖縄:高速アニメーション : 低速アニメーション
  3. 西日本:高速アニメーション : 低速アニメーション
  4. 東日本:高速アニメーション : 低速アニメーション
  5. 北海道:高速アニメーション : 低速アニメーション

その他の地域のBlue Marble画像は以下のページに用意した。

  1. Blue Marbleで探るシルクロード

5. 関連画像

6. 関連リンク