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気象衛星「ひまわり」の主な目的は気象観測ですが、気象以外の現象も観測できます(例えば火山噴火や山火事、日食など)。海氷(流氷)を観測するには可視画像を利用します。可視画像では海面に比べて海氷(流氷)の方が反射率が大きい(白く見える)こと、そして同じく反射率が大きい雲に比べて海氷(流氷)の方が動きがゆっくりしていること、などの違いを利用して海氷(流氷)を見分けることができます。
そこで、オホーツク海に流氷が出現して消滅する時期に対応する毎年1月1日から4月30日までを対象に、当日の衛星画像などの流氷情報を公開するとともに、過去の衛星画像についてもシーズンごとのアーカイブを提供します。
気象庁防災情報XMLの府県海氷予報は終了しました。その代わりに、気象庁ウェブサイトの北海道沿岸域の海氷情報などをご利用下さい。
また過去の府県海氷予報には、どこの時期にどこに流氷が接岸しているかという流氷接岸情報に関する記述もありますので、接岸時期を確認しながら流氷観光の計画などにご利用下さい。
流氷はオホーツク海の北部(アムール川河口付近)で生まれ、海流や風によって南下してきます。その流れを知るには、風向き(風向・風速)情報が便利です。
2008年3月8日は北海道周辺もよく晴れて、気象衛星「ひまわり」画像からも流氷がよく見えています。正午に撮影した画像を見ると、サハリン(樺太)島沿岸から北海道沿岸に流れつき、知床半島と国後島で大部分はせき止められつつ、その一部が根室海峡を通り抜けて野付半島沖から根室半島にまで帯状に流れている流氷をはっきりと見ることができます。ニュースによると、流氷はさらに納沙布岬を越えて太平洋側に回り込み、釧路沖にまで流れついていたようです。1時間ごとの気象衛星画像を見比べると、道東の太平洋岸には白い綿毛のような領域がいくつか見えていて、雲よりも遅く動いていますので、これは雲ではなく流氷かもしれません。
なお2014年5月19日に流氷アーカイブの方法を変更し、画像の表示を2004年以降は毎日11時、12時、13時の3枚に増やして動きを見やすくするとともに、流氷が遅くまで残る年に合わせてアーカイブの対象期間を4月30日まで延長しました。これにより、動画のファイルサイズが大きくなってダウンロード時間も増えましたが、データとしては使い勝手が向上したと考えています。
また2016年からは気象衛星がひまわり8号に変更となり、観測頻度が10分ごと、画像もカラー化するなど、性能が大幅に向上しました。例えば2018年2月2日のひまわり8号タイムラプス動画(日本域2.5分間隔)をご覧下さい。
もし流氷が見えにくい時は、オホーツク海の海氷分布拡大画像ページ - JAXA EORCの衛星画像で流氷の分布を覚えておくと、本サイトの動画からも流氷パターンが見えてくるかもしれません。また、衛星画像と流氷との関係については、気象庁 | 海氷のデータ 衛星画像に関する解説が詳しく紹介しています。
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