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2022年の台風に関する情報のまとめ

2022年12月30日

2022年の台風の発生個数は25個と平均並となりました。日本に上陸した台風は昨年と同じ3個、接近する台風もほぼ平年並でした。上陸台風として注目されたのは台風14号で、本土への接近中には「過去最強クラス」の台風として警戒が呼び掛けられましたが、上陸時には勢力が衰える段階に入ったため、大規模な災害は免れました。そして上陸時の気圧はベストトラックで940hPaに修正され、ランキングで歴代5位となりました。台風11号は沖縄近海で複雑な経路を進み、沖縄に長時間影響を与えた台風となりました。 一方、台風15号は勢力として強くはなく、日本に接近する前に台風でもなくなりましたが、その後も日本の南海上を東に進みながら暖く湿った空気を送り続けたため、静岡県を中心に線状降水帯を発生させて記録的な大雨となりました。台風の被害は必ずしも勢力に比例するものではないこと、雨雲の発生状況に常に注意を払わなければならないことを、この例は示していると言えます。 その他の出来事として、2022年12月13日には気象衛星ひまわりの切り替えがありました。2015年7月から7年間の観測を続けてきたひまわり8号はバックアップに回り、ひまわり9号がこれから観測を続けていくことになります。そして、ひまわり9号に続く次期気象衛星の検討も、2028年度の打上げ予定に向けてこれから本格化していきます。ひまわり7号からひまわり8号への切り替えでは、次世代気象衛星にふさわしい画期的な観測性能の向上から、多くの新しい研究やアプリケーションが生まれました。次の気象衛星にも期待したいところです。 気象庁の発表によると、2022年の日本の年平均気温は、1898年の統計開始以降で最も高い値となる見込み、また世界の年平均気温は1891年の統計開始以降で6番目に高い値となる見込み、とのことです。世界各地での気象災害の続発は、気候変動の影響がますます拡大していることの現れであると言えます。一方、2月にはロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、ロシアを巡るエネルギー事情の大変動がエネルギーの不足や価格高騰につながっています。長期的な気候変動への危機感はもちろんあるにせよ、目前に迫ったエネルギー危機への対応は人々の生活や社会・産業全体に大きな影響を与えるものであり、決して疎かにできるものではありません。再生可能エネルギーへの転換を含めた脱炭素のトレンドも、急進的な変化が主流だった時代は終わり、安全保障も含めた持続可能性を考える時代に入るのではないでしょうか。

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