エレクトリカル・ジャパン(Electrical Japan)は、電力供給(発電所マップ)と電力消費(夜景マップ)の「見える化」とシミュレーションを通して、東日本大震災後の日本の電力問題を考えるためのサイトです。
エレクトリカル・ジャパン(Electrical Japan)の電力使用状況は、供給区域全体の需給状況を「見える化」していますが、その全体に影響を与えるほどの大規模な停電は、需要の急速な落ちこみとして見ることができます。以下では、日本で2011年以降に発生した災害による大規模停電の例と、当時の電力需要カーブ(1時間値)の状況を示します。
| 東日本大震災(2011年) | 東日本大震災の余震(2011年) | 台風201821号 | 北海道胆振東部地震(2018年) | 台風201824号 | 台風202010号 | 台風202010号 | 福島県沖の地震(2022年) | 台風202306号 |
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北電力および東京電力で大規模な停電が発生しました。
2011年4月7日に発生した東日本大震災の余震では、東北電力で大規模な停電が発生しました。
2018年9月4日に関西地方を直撃した台風201821号では、関西電力で大規模な停電が発生しました。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、現在の10電力体制が確立してから初めてのブラックアウト(全域停電)が北海道電力で発生しました。北海道電力の火力発電所としては最大出力の苫東厚真発電所の停止をきっかけとして、需給バランスが不安定となって次々に各地の発電所が脱落し、ついには北海道全域が停電となってしまいました。そこで、小規模な水力発電所の起動から徐々に大きな発電所を起動するブラックスタートの手順を進め、停電は徐々に解消していきました。
2018年9月29日に沖縄地方を直撃した台風201824号では、沖縄電力で大規模な停電が発生しました。
2020年9月6日〜7日に九州地方を直撃した台風202010号では、九州電力で大規模な停電が発生しました。9月7日(月)は平日にもかかわらず休日並みの低い電力使用量となりましたが、停電の影響だけでなく、台風に備えて社会の活動を止めた影響も大きいかもしれません(参考:ニュース・スレッド表示)。
2022年3月16日23:36に発生した福島県沖の地震では、東京電力の供給区域で約2098340軒の停電が発生しました。この停電は2022年3月17日2:52に復旧しました。
電力供給(発電所マップ):日本全国の発電所データベースを独自に構築しました。登録した発電所数は1万件以上、インターネット上では日本最大規模のデータベースです。
電力消費(夜景マップ):DMSP衛星による地球の夜景データを用いて、宇宙から見た地球の夜景(夜間光)を可視化しました。2010年のデータ(F182010)を表示しています。Dark Zoneもご覧下さい。
電力供給・需要に関する最新のデータおよび過去のアーカイブは電力使用状況や太陽光発電実績、風力発電実績、電力需給実績、日本全国の再生可能エネルギー電力供給/割合実績(毎年の最大記録・比率一覧)、季節ごとの最大電力一覧などをご覧下さい(注意点)。
電力需要に影響を与える最新の気象状況は電力関連気象情報をご覧下さい(例えば気温前日比マップ)。
電力供給・需要に関する過去の統計データは電力統計「見える化」をご覧下さい(注意点)。
空撮で見たメガソーラーのかたちについてはメガソーラーギャラリー(作品集)日本版をご覧下さい。
世界の電力マップはElectrical Planetをご覧下さい(注意点)。
更新情報(発電所数18759件 /最終更新2023年12月05日)
地球の夜のあかりと電気エネルギー問題- Researchmap (2011-07-09)
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