1. 時刻表記

このサイトでは、以下の2種類の時刻表記を用いています。

  1. UTC (Universal Time Coordinates) 協定世界時。気象の分野ではグリニッジ標準時(Greenwich Meridian Time : GMT)と実用上はほぼ等しいものとして使って差し支えないと思いますが、GMTとUTCの定義は正確には異なります。なお航海の世界では「Z」という記号がGMT(UTC)からの時差0時間の意味に使われているため、気象データでもUTCの代わりに「Z」という表記を目にすることがあります。そして「Z」は無線通信の世界では「ズールー」と読まれることから(NATOフォネティックコード)、これを「ズールータイム」と呼ぶことがあります。
  2. JST (Japan Standard Time) 日本標準時。協定世界時よりは9時間進んでいます。もし時刻表記の最後に(+09)と書いてあれば、その時刻は日本標準時と等しいことを意味します。

その名の通り、国際的な気象観測においてはUTCが基準です。例えば、世界規模の気象観測はUTCの0時、(6時)、12時、(18時)におこなわれますが、これは日本時に直すと、午前9時、(午後3時)、午後9時、(午前3時)と、やや中途半端な(?)時間になります。ゆえに、本ウェブサイトでも、ほとんどの時刻表記にはUTCを用いていますが、JSTと明記した部分に関しては、UTCから換算した日本時を用います。

例えば00 UTC = 09 JST、12 UTC = 21 JST、18 UTC = 03 JST(翌日)などの関係式が成り立ちます。また日本時間の正午12 JST = 03 UTCです。特定データの時刻を確認する場合には、この2種類の時刻表記にご注意ください。