1. 台風経路図(台風進路図)

「台風経路図」とは、台風の位置と軌跡を地図上に描いた図面です。似たような用語として「台風進路図」という言葉もあります。強いて違いを探せば、台風の過去の経路に加えて台風の進路予報表示なども含めた図面が台風進路図、台風の進路の予報を含まない図面が台風経路図となるでしょう。

台風経路図には、気象機関(気象庁)が発表するベストトラックデータを利用します。ただし、今シーズンの台風については、まずは気象機関(気象庁)が公表する速報値(実況データ)を利用し、事後解析を経てベストトラックが確定した段階で改めてデータを更新する方法を用いています。後者の方が信頼性が高いデータと言えますが、両者を区別するには、データの最終更新日を確認する必要があります。もし最終更新日が最終データ観測日と同一であれば速報値、それよりも後の日付であればベストトラックです。なお正式な台風経路図については、気象庁も以下のページで提供しています。

台風経路図の種類

  1. 個々の台風経路図(小型)
    • 地域ごとに定めた共通の地図上に経路図を描画します。
    • 異なる台風の経路を重ね合わせによって比較できます。
    • 台風前後の熱帯低気圧・温帯低気圧の経路も含みます。
  2. 個々の台風経路図(大型)
    • 台風の経路に合わせて伸縮する地図を用いて経路図を描画します。
    • 縮尺や範囲が異なるため、複数の台風経路図は重ね合わせでは比較できません。
    • 台風前後の熱帯低気圧・温帯低気圧の経路も含みます。
  3. 地理検索による台風経路図
    • 検索された台風リストの経路に合わせて伸縮する地図を用いて経路図を描画します。
    • 縮尺や範囲が異なるため、複数の台風経路図は重ね合わせでは比較できません。
    • 台風前後の熱帯低気圧・温帯低気圧の経路も含みます。
    • 例えば地図で検索がこの種類に属します。
  4. 台風系列検索による台風経路図
    • 地域ごとに定めた共通の地図上に経路図を描画します。
    • 異なる台風の経路を重ね合わせによって比較できます。
    • 台風の間の経路のみを対象とし、熱帯低気圧および温帯低気圧の経路は除外します。ただし、一度衰弱した後に再発達して台風に復活した場合には、その間の熱帯低気圧の経路は対象とします。
    • 例えば台風経路図がこの種類に属します。

台風経路図の記号

  1. 観測点の大きさ
    • 大 : 0000 UTC = 0900 JST の位置、また中心の数字は「日」を表します。なお「月」は台風データから自明なので省略します。
    • 中 : 1200 UTC = 2100 JST の位置。
    • 小 : 3〜6時間ごとの位置。なお3時間ごとの位置は、補間した位置の場合があります。
  2. 観測点の色
    • 青 : 熱帯低気圧 (Tropical Depression) (クラス2
    • 緑 : 台風 (Tropical Storm) (クラス3
    • 黄 : 台風 (Severe Tropical Storm) (クラス4
    • 赤 : 強い台風+非常に強い台風+猛烈な台風 (Typhoon) (クラス5
    • 紫(マゼンタ) : 温帯低気圧 (Extratropical Cyclone) (クラス6
    • 灰 : ハリケーンやトロピカルサイクロン (Hurricane / Tropical Cyclone)=北西太平洋区域(東経100度〜180度の北半球)外の熱帯低気圧(クラス7)
    • 水色(シアン) : クラスなし=クラス(階級)表記が使用されなかった時代など(クラス9)

なお、「時刻」については時刻表記について、また「クラス(階級)」については単位についてを参照して下さい。

2. 地図作成

本ウェブサイトでは、Google Maps(グーグルマップ)以外の地図は、GMT (The Generic Mapping Tools) を用いて描いています。このような素晴しいソフトウェアを開発している開発チームの方々に感謝します。