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僕が今のところ知っている台風と温帯低気圧の異なる点を下にまとめておきます。
台風:主に低緯度の熱帯地方の海上で発生、発達する、全て暖気のみで構成されている、暖かい海上からの水蒸気を利用して発達する、低緯度で海水温が高い夏に発生、発達しやすい、等圧線は同心円状で中心にいく程その間隔は狭くなる、大きさは半径数百キロメートルぐらいで小さい分気圧傾度が大きいので、接近すると急速に風が強まる。
温帯低気圧:主に中緯度の温帯地方の海上、陸上にかかわらず発生、発達する、中心から北側の寒気と南側の暖気で構成されている、寒気と暖気の差を利用して発達する、中緯度付近で寒気と暖気の差が大きい秋から春にかけて発生、発達しやすい、等圧線は不規則な楕円形でその間隔は台風より広くまばら、大きさは半径数百〜数千キロメートルぐらいで大きい分気圧傾度が台風よりは小さいので、離れていても強い風が吹く。
以上に述べたこと以外に異なる点があれば教えて下さい。できればまた寒冷低気圧の特徴についても教えて下さい。
質問ありがとうございます。台風と温帯低気圧の違いですが、おおむね合っていると思います。同じことを別の言い方で言えば、台風は暖気のみなので前線がなく、温帯低気圧は暖気と寒気の境目に前線がある、とも言えます。より細かいことを言えば、温帯低気圧の暖気と寒気の配置は、最初は確かに南北になってますが、暖気が東側を北上し寒気が西側を南下するので、発達にしたがってその位置関係は変わってきます。また台風には眼の構造が生じることがありますが、温帯低気圧ではそれに相当する構造がありません。最後に、気象情報の面から言えば、台風は番号(名前)がつくが、温帯低気圧には名前がつかない、というのも違いですね。
一方、寒冷低気圧(寒冷渦)については、寒気が中心に存在する円形の低圧部という点で、温帯低気圧とは異なります。天気図上の等圧線としては上空(高層天気図)の方がはっきりしており、地上天気図では小さな低気圧としか見えない場合も多いですが、上空の寒気の影響で大雨や雷雨が発生するなどの影響が出ます。また台風の一部は寒冷低気圧が起源であるという説もあり、寒冷低気圧がどのように台風に変わるのか、またそれは予報できるか、等について研究が進んでいます。一方、温帯低気圧から台風に変わるというのは、過去の例もなくはないようですが例外的だと考えられます。
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