2006年08月19日 11:15 JST
台風10号(WUKONG)は、8月18日午前1時すぎに宮崎県・宮崎市付近に上陸し、8月19日の午前5時すぎに福岡県・宗像市付近から日本海に抜けました(*1)。結局のところ28時間ほどかかって、九州の南から北までノロノロ縦断したことになります。台風のサイズが九州よりは大きく、もともとバランスもあまり良くなかったため、上陸によってバランスを崩して急速に衰えることもなく、南の海から運ばれる水蒸気の補給だけで陸上でも勢力を維持できたようです。
(*1) Google Earth版で距離を測定してみたところ、3時間ごとに発表される位置の間で台風が等速運動したと仮定すれば、上陸した時刻は8月18日の01:12、海上に抜けた時刻は8月19日の05:07となります。
2006年08月18日 08:30 JST
台風10号(WUKONG)は普通とは違う台風のようで、九州・宮崎市付近に上陸した後にむしろ雲の形がしっかりしてきました。上陸の少し前からバランスの悪さが解消してきたようで、現在はまるで発達期に入った台風のような形状となっています。速度が遅く、雨雲の大きさも拡大していることから、予想以上の大雨に警戒が必要です。
2006年08月17日 07:00 JST
台風10号(WUKONG)は中心の片側に厚い雲が偏っているという、バランスの悪い台風となっています。これまでのところあまり発達せず経路もフラフラとしているのは、このバランスの悪さが原因かもしれません。 台風の動画あるいは 全画像一覧を見てみると、台風の主要な雲は15時間ほどで半周しているようで、この雲がそのままぐるっと回ってくると仮定すれば、今日の午後から夕方ごろには再び強い雨雲が四国や九州にかかってくることになります。
2006年08月16日 18:00 JST
台風10号(WUKONG)の中心は停滞を脱して徐々に西進しはじめました。一方、中心を取り巻く強い雨雲は、中心よりもずっと速い動きで中心の周囲を回転していて、これがすでに九州の南部に接近しています。その動きについては、 気象衛星動画 最近24時間、あるいは 日本周辺の気象衛星画像の 赤外1動画あるいは 赤外3動画を見るとよくわかります。台風中心の動きだけを見ていると、こうした周囲の雨雲の速い動きを見逃してしまうこともありますので、静的な画像と共に動画(アニメーション)も利用することが状況の把握に有効だと思います。
2006年08月15日 12:30 JST
台風10号(WUKONG)は太平洋で停滞していますが、雲はしだいにまとまってきており、これから多少は発達するかもしれません。また 台風11号は、台風10号を取り巻くさらに大きな渦の流れに乗っており、あたかも台風10号の衛星のように周囲を回っています。ただし二つの台風はかなり急速に接近しているため、今後の二つの台風の 相対的な動きには要注意で、常に 最新情報を確認するようにして下さい。
2006年08月13日 16:30 JST
台風10号(WUKONG)が発生しました。低い気圧の領域は大きく浅く広がっていて、中心位置もまだそれほど明確ではなく、また予報が難しい台風となりそうです。
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