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1883年5月26日、日本で初めての暴風警報が発表されました。この日の午前6時の天気図を見ますと、四国の南岸に低気圧の中心があり、中心気圧は745mmHg(993hPa)まで下がっています。天気概況では、全国的に気圧が低下し、四国や九州で強い風が吹いている、雨域は次第に東に移り、高知の24時間雨量は102ミリに達している、とあります。そして「沿岸ノ各地方ヘ警報ヲ発セリ」と警報を発表したことが記述されています。低気圧が発達しながら東に進むことにより、大雨、暴風の範囲が東に広がることを予想し、全国の沿岸の地方に対して暴風警報を発表したのです。この日の新聞記事にも「関西では午後から防風が吹き荒れたが、東京気象台から事前に警戒を呼びかける連絡があったため、船の出航を見合わせることができた」とあり、的確な気象予測、情報伝達により災害を未然に防ぐことができた最初の例となりました。
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