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2004年7月20日、東京で最高気温39.5℃と観測史上最も高い気温を記録しました。この日の天気図を見ますと、太平洋高気圧は関東地方ではなく西日本に張り出しています。ただ、関東地方には北側の前線に沿って北西風が吹き込んでいました。北西風が中央山岳地帯を超えることによってフェーン現象が起きて、乾いた熱風となって関東地方に吹き降りたのです。この日の最小湿度26%は7月としては観測史上最も低い記録です。夜になっても熱気が残って気温が下がらず、翌日の朝の最低気温は30.1℃を記録、21日夜23時に30℃を下回るまで40時間近く30℃以上の状態が続きました。このため最高気温を記録した当日よりも、むしろ翌日に熱中症搬送者数が急増しました。
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