1969年3月12日、東京は春の大雪に見舞われました。日降雪量33センチは統計史上1位の記録になっています。この日の朝9時の天気図を見ますと、日本列島の南を低気圧が進んでいて、関東地方に雪が降る「南岸低気圧」のパターンですが、関東に近づく前に低気圧が非常に発達しているのが特徴です。低気圧が発達した状態で関東地方に接近したために活発な雲がかかり、また発達した低気圧が北から寒気を引き込んだため、雨ではなく雪が続きました。