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1966年9月5日、宮古島を台風18号が直撃、最大瞬間風速85.3m/sという日本の観測史上最も強い風を記録しました。9時の天気図を見ますと、台風の中心が宮古島付近を通過しています。台風18号の中心気圧は918hPaで、ちょうど台風の最盛期でした。台風の中心が近づき宮古島の気圧が最も下がった時刻は10時~12時、一方で最大瞬間風速を記録した時刻は6時31分です。台風には「目」と呼ばれる風の弱い部分が中心にあり、その周りを「壁雲」と呼ばれる発達した積乱雲がドーナッツ状に取り囲んでいます。最大瞬間風速は、この「壁雲」の下で吹いたのです。宮古島では半数以上の住家が損壊し、さとうきびの7割が収穫不能になるなど甚大な被害が出ました。気象庁は、1959年の宮古島台風に次ぐ大きな被害として、「第2宮古島台風」と命名しました。
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