| ||||||||||||
| ||||||||||||
|
1990年8月22日、新潟県糸魚川で記録した最低気温30.8℃は、観測史上最も高い日最低気温、つまり一日の気温が最も下がらなかった記録です。この日の天気図を見ますと、九州と四国の間に台風14号があります。東日本では等圧線が縦に並んでいて、等圧線に沿って強い南風が吹いていました。南風は、中部山岳地帯を超える時にフェーン現象を引き起こし、北陸地方に乾いた熱風となって吹き降ります。夜の間も熱い南風が吹き続けたために気温が下がらず、記録的に高い最低気温となりました。この日の最低気温は糸魚川だけではなく、新潟28.9℃、福井28.2℃、鳥取28.0℃と高く、日本海側の広い範囲で暑い夜になりました。なお、南風は22日夜から翌23日朝にかけても吹き続け、糸魚川では23日朝9時までの気温が31.6℃までしか下がりませんでしたが、この日の夜に寒冷前線が通過すると気温は急降下し、23日夜23時の気温は26.3℃まで下がりました。
|