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亜熱帯気候の沖縄は、雪とは無縁の暖かさの印象が強いのですが、これまで一度だけ気象台や測候所の正式な観測として、雪を記録したことがあります。それがこの日、1977年2月17日で、沖縄本島の西にある久米島で、みぞれが降りました。もちろんこれは、日本の最南端記録です。天気図は等圧線が縦縞に並ぶ冬型気圧配置で、日本列島全体が大寒波に見舞われていました。久米島のみぞれは、2月17日0時35分から40分の約5分間、測候所構内で観測されました。庁舎の窓ガラスに、雨の水滴と雪の結晶が同時に音を立てて付着し、水滴は尾をひいて流れ落ちましたが、結晶は3~4秒ほど付着したあと融けて落ちていきました。深夜の出来事で、測候所の職員が懐中電灯を照らし窓下で観察した結果、直径約4~5ミリくらいで水滴と結晶の混ざりあったものが落下している様子だったそうです。
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