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1963年(昭和38年)は、1月を中心に雪崩や家屋の倒壊、交通障害などの大雪の被害が広い範囲で発生しました。1月31日朝9時の天気図を見ますと、等圧線が縦縞にたくさん並ぶ強い冬型気圧配置ですが、太平洋沿岸には低気圧や前線があります。この年は、冬型気圧配置が続く中を低気圧や前線が次々に通過したために、山沿いだけではなく平野部の降雪も多くなりました。最深積雪は福井で213cm、富山186cm、金沢181cm、伏木(富山県高岡市)225cm、長岡(新潟県長岡市)318cmを観測しました。鉄道はストップ、道路も除雪が追いつかず、孤立する集落が多数出ました。雪の重みによる住家や施設の倒壊も相次ぎました。九州でも日田(大分県日田市)で39cm、阿久根(鹿児島県阿久根市)で38cmなど、平野部でも積雪が30cmに達しました。気象庁は「昭和38年1月豪雪」と命名し、名前の付けられた豪雪の最初の例になりました。
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