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1982年7月23日、長崎県琴海町長浦岳(ながうらだけ)で夜18時~19時に153ミリの雨が降り、国内の最大1時間降水量を記録しましたが、この大雨は「長崎豪雨」「長崎大水害」と呼ばれる大きな災害を引き起こしました。この日の夜21時の天気図を見ますと、朝鮮半島の南に低気圧が進み、低気圧の中心から伸びる前線が長崎県付近にかかっています。この前線に向かって、「湿舌」と呼ばれる暖かく湿った空気の流れ込みがあり、活発な雨雲が次々に発生して大雨を降らせました。気象庁の観測ではありませんが、長与町役場では19時~20時の1時間に187ミリを観測しています。斜面が多い長崎市などでは崖崩れや土石流、河川の氾濫などが多発し、死者・行方不明者299名の甚大な被害をもたらしました。
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