1936年2月26日の二・二六事件は、赤穂浪士の討ち入り、桜田門外の変と並んで、雪の中の大事件として印象づけられています。この年は、東京に度々大雪が降っていました。2月4日には暴風雪が東京を襲い、積雪は32センチに達しました。2月23日にも大雪が降って、積雪36センチを記録。そして事件のあった26日朝6時の天気図を見ますと、日本列島の南を低気圧が進んでいます。関東地方に雪が降る「南岸低気圧」のパターンです。12センチの残雪の上に、再び雪が降り積もり、この日の最深積雪は22センチでした。