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去年の台風は沖縄をよけるように進んだのはなぜですか??
昨年(2006年)の台風シーズンは、確かに沖縄本島が台風の空白地域になっています。まず昨年の台風経路図を見てみましょう。
このように地図で見ると、確かに台風が沖縄本島を避けて動いているようにも見えます。ただし、1年間に発生する台風の個数は20個から30個程度に限られますので、太平洋地域全体でみれば、毎年必ず台風が来なかった地域がどこかにあるはずです。これは何年か通して見ても同じことで、たとえば過去には九州で、1999年8月24日に上陸した台風18号から2004年8月30日に上陸した台風16号まで、およそ5年間も台風が上陸しない期間がありました。
しかしその後は、九州に毎年1個から3個の台風が上陸するようになりましたので、台風が九州を避けているという傾向は見られません。したがって、このように台風が接近しない期間が生じることは、特に不思議なことではないということになります。
台風が陸地に沿って進む場合、経路が海側に寄る傾向も多少は見られるようですが、沖縄本島程度の大きさの陸地ではそのような効果は生じないでしょう。したがって、2006年に沖縄本島が台風の空白地域になったのは、単なる偶然ではないかと考えらえます。
逆に台風が連続して同じ場所を通ることもあり、例えば2004年には台風が10個も日本に上陸したこともありましたが、その後の日本への上陸個数は年間2-3個と平均的な値に戻っており、結果的にはこれも偶然であったと考えられます。
なお沖縄の台風情報については、「沖縄」の台風情報でより詳しく紹介しています。このページからは、沖縄に台風が接近するシーズンや過去の統計なども調べることができますので、旅行などにお役だて下さい。
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