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2013年の台風は弱くてあまり大きくない台風が多い。僕は高校1年生の時に台風のおおまかな傾向をつかみましたが、ここまで弱くてあまり大きくない台風が連続して発生するのは初めてだと思います。今年は台風があまり発達しない南シナ海で発生して大陸方面に進む台風が多くて、台風が発達しやすい北西太平洋での発達数が少ないような気がします。つまりこれは赤道上の東風が強いラニーニャ現象もしくはそれに近い現象が発生していて、台風の発生域が通常より西側の地域に偏っていると思います。今後もこのような状態が続くのでしょうか?
2013年の台風に弱い台風が多いのかどうかについて、災害情報データベースの「台風シーズンごとの強度指数」を見てみましょう。
例えばACE(風速の2乗和)の昇順で見てみると、シーズンを通して台風の活動が弱かった代表的な年が1999年や1998年であることがわかります。またACE平均で見ても1999年は最も小さな値です。したがって、弱い台風が多かった代表的な年は、1999年であると言えます。
1999年はラニーニャが発生していましたが、このシーズンの台風経路図を見ると、南シナ海や東シナ海における台風が多い一方で西経域からの越境台風もあり、2013年と似ている面もあるようです。2013年夏は、北西太平洋の台風発達地帯が太平洋高気圧やチベット高気圧にガッチリと覆われてしまう期間が長く、強い台風が生まれにくい状況が続いていました。ただしそのためもあってか、現在は沖縄付近の海水温が過去最高に近いほど高い温度となっています。太平洋高気圧が弱まって台風が発達する条件が整えば、今後は強く発達する台風も登場するのではないでしょうか。
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