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今年の台風の発生数は、7月までは平年を上回る、あるいは大幅に上回るペースでした。しかし、8月に入るとペースが落ちて来て、平年を下回るようになり、今のところ台風がたった1個しか発生しておらず、8月としては観測史上最低となっています。また、この台風はハリケーンが日付変更線を越えて発生したものであり、個人的には台風が発生したという言い方は少し違和感を感じます。そうなると8月の台風の発生数は0個、すなわち、台風が1個も発生しなかった8月ということになります。気象衛星による雲画像でも台風らしい雲がなく、予想天気図でも発生しない予報となっており、個人的な予想でもしばらく発生しない状態が続きそうな感じがします。例年であれば8月1年で最も台風の発生数が多い月ですが、ここまで少なかった理由はなぜですか?また、日本列島に早々と南下した秋雨前線との関係性はありますか?今後もこのような状態が続きますか?一方で、台風がしばらく発生していなかった分、海水温度が高く、台風になるためのエネルギーがかなり貯まっているため、今後は爆発的に発生するようなこともありえますか?
すみません、この回答はもう時期を外してしまいましたが、現状では発生数はほぼ平年並になってきており、8月に発生しなかったのはたまたまということになりそうです。実は台風の発生時期には波があって、集中的に発生する時期と全く発生しない時期が存在し(参照:台風個数統計)、これにはマッデン・ジュリアン振動(30-60日振動)のような周期的な変動が関係している可能性もあります。台風発生の波がいつ来るかは年によって異なるため、一時的に発生数が多かったり少なかったりしても、台風シーズンを通して見れば、平均的な発生数に戻ることがが多くなります(平均への回帰)。
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