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気象庁ベストトラックでは、1988年以前?の台風については、発生・消滅時刻が0:00・6:00・12:00・18:00 (UTC)以外の場合は、そのデータが存在しないようです。
例えば198817号 (ULEKI)は、「気象年鑑1989年版」によると発生時刻は1988-09-08 09:00 (UTC)ですが、この時刻のデータはベストトラックに存在しません。ベストトラックだけを使えば1998-09-08 12:00 (UTC)が発生時刻となりますが、これは気象年鑑に掲載されている正しい発生時刻ではありません。
今のところ、ベストトラックのみから、全部の台風の発生・消滅日時を正確に出すことはできない、ということになるようです。(気象庁の方で、ベストトラックを見直していただけるとよいのですが)
なるほど、うーむ、これは確かに問題ではありますね。デジタル台風のデータはベストトラックに基づいているので、元データが不正確だと本データベースもそのまま影響を受けてしまいます。私のほうで手動でデータを修正することも可能ですが、根本的な解決策としては、やはり気象庁がベストトラックデータを修正するのがベストでしょう。
HERBさんが気象年鑑を調査した結果によると、このように0:00、6:00、12:00、18:00以外の発生・消滅時刻を持つ台風は、1966年から1988年までの間に180個ほどあるようです。つまり、上記の台風198817号の問題は決して例外的な問題ではなく、気象庁のベストトラックデータのあちこちに広がっている問題ということです。
ベストトラックデータを歴史的に正確なデータセットにするためには、過去の気象庁資料をもう一度網羅的に見直して、すべての台風について発生時刻と消滅時刻が正しいかをチェックするしかないでしょう。最近のベストトラックデータを見ると、上陸直前などでは1時間おきのデータが入っていることもありますので、ベストトラックデータは6時間おきでなければならないというようなフォーマット的な問題もなさそうです。
気象庁の皆様の対応を待ちたいと思います。
なおベストトラックの問題としては、他にも台風の名前(国際名)の問題があります。
(追記:2010-11-24)この質問にはコメントがあります。
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