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ご指摘ありがとうございます。確かに両者ではいくつかの数字が違うように見えますが、これは単位の違いによるものです。例えば上記台風200520号の2005/10/18/21:00のデータを見ると、気象庁では最大風速が25m/sとなっているのに対し、デジタル台風では最大風速50kt(ノット)となっています。また詳細風速情報に関しても、気象庁では強風域半径が370kmとなっているのに対し、デジタル台風では強風域の狭い半径が200nm(海里)・広い半径が200nm(海里)となっています。
デジタル台風では気象庁が公開するベストトラックデータを基にしています。そして気象庁でも正式のデータにはノットと海里を使っておりますので、m/sとkmによる表記は「一般向けにわかりやすく変換した表記」という位置付けになるでしょうか。ここで気象庁が利用している変換式は正式には公開されていない(?)と思いますが、デジタル台風では以下の式を使っています。
まず風速です。X ktを Y m/sに変換するには、以下の式を使います。
Y = round(X * 0.51 / 5) * 5 (X >= 50) Y = round(X * 0.51) (X < 50)
ここで「round」は小数点以下を四捨五入して整数を返す関数とします。例えば50ktは25m/sとなり、デジタル台風のデータと気象庁のデータは一致します。
次に強風域の半径です。X nmを Y kmに変換するには、以下の式を使います。
Y = round(X * 1.85 / 10) * 10
デジタル台風と気象庁のデータを比較してみましょう。まずデジタル台風のデータから強風域の半径を計算するには、広い半径と狭い半径の平均を計算します。この場合は(200 + 200) / 2 = 200です。次に上の式に代入すると、370kmという数字が得られます。これでデジタル台風と気象庁のデータが一致します。なおこの計算式は暴風域に対しても同様です。
最後に時間帯の問題についても触れておきます。デジタル台風のデータは、日本語版は日本時間(JST)、英語版は協定世界時(UTC)で表示するようにしています。ご利用の際には、どちらの時間帯を使っているかに注意してください。その他のデータについてもJSTの場合とUTCの場合とがあり、できるだけ時間帯を明記するようにはしていますが、現状は十分に注意喚起できているとは言えません。国際的にはUTCにすべき(?)ですが、日本人にとってはJSTの方が便利ですので、使い分けが難しいところです。
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