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リアルタイム気象レーダーGPV画像を拝見していて疑問になったのですが、この画像の黄色円の部分はくさびが入ったように、雨雲が消えています。この原因は何かわかりますか。
お問い合わせありがとうございます。この問題ですが、結論から言えば、気象庁の仙台のレーダーから見て山の陰になっている部分が出てしまっているのだと考えます。気象レーダーによる観測についてのページには「レーダーの電波は空中を直進するため、進路上に山などの障害物があるとその裏側には届きません」とありますが、このくさび形の領域はまさに仙台のレーダーから見てちょうど直線上にあり、その手前には山があります。雨雲の高さが十分に高ければ遠方でも観測できる可能性が高いのですが、特に雨雲の高さが低い場合は山が障害物になる場合が多くなります。
同様の問題は福島第一原発周辺の雨量マップでも生じています。レーダーによる雨量とアメダスによる雨量とを比較すると、よく一致する場合とあまり一致しない場合があり、それは雲の性質によって仙台レーダーからの見えやすさが異なるためであると考えられます。この点については、福島第一原発における雨量と汚染水の水位上昇の関係のブログ記事でも説明しましたので、こちらもご覧下さい。
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