このご質問は、沖縄から九州に接近しつつある台風13号に関すること、また台風の中心が静岡に上陸する確率というのを、台風の中心が静岡に接近する確率と考えてお答えします。

まずこの台風は、これまで進路が複雑で予想が難しい台風でしたが、現在は気象庁の台風情報にある通り、進路はおおむね東向きに固まってきています。また上記の気象庁の進路予想図では、20日15時の予報円に静岡が含まれていますが、この予報円は「台風の中心がこの中に入る確率が70%」ということを意味します（台風情報の種類と表現方法）ので、台風が静岡付近を20日の午後に通過する確率はかなり高いものと考えられます。

また気象庁からは、暴風域に入る確率というものも発表されており、自分の地域が台風の暴風域に入る確率はどのくらいかを調べることができます。ただし注意しなくてはならないのは、これは「暴風域に入る確率」であって、「台風が接近する確率」ではないことです。

今回の台風に関しても、静岡県に関しては暴風域に入る確率が発表されていませんが、これは「台風が接近する可能性が低いという意味ではない」ことに注意してください。実際には気象庁の台風情報からもわかる通り、台風は弱まりつつも静岡県に接近する確率が高まっています。したがって、暴風域に入る確率が発表されていないということから、「ははぁ、台風は静岡県に接近する前に衰えて暴風域を失っているのだな」という隠された（？）意味を読み取らなければならないのです。さらに言えば、静岡に接近する頃にはもっと衰えて台風ではなくなっている可能性もあります。ちょっとややこしいですが、色々な情報を組み合わせて総合的に判断してください。

最後に何をすればよいかですが、上にまとめましたように静岡県に接近する時期に暴風域が存在する可能性は低いので、風についてはそれほど心配はいらないのではないかと思います。ただし台風が弱まることは雨が弱まることを意味しないので、大雨に対する警戒の方が重要だと思っています。