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台風12号についての記事(何故JTWCでプロットされていないのか)について拝見させていただきました。
その中で触れられている「中心付近を除いて」という表現についてですが、確かに非常に稀なため予報文などにはなかなか現れませんが、過去にも確かに同様の台風が存在します。私の記憶しているところでは、ここ10-15年ほどで今回の台風を含め3つほど出現しています。
台風の最大風速を表す表現には三つあり、一つは最も良く見かける「中心付近の最大風速は○○m/s」で、これは大部分の台風で報じられます。すなわち最も一般的な構造の台風だといえます。
次に多いのは「最大風速は○○m/s」というもので、こちらは衰弱期の台風や発生時から大型の台風などに見られ、全体的に気圧傾度が緩やかな構造の台風であることが多いです。
そして今回の「中心付近を除いて」という台風は所謂ドーナツ型で、大きな目(のような領域)とそれを大きく取り囲む雨雲を有し、鍋底のような気圧構造をしています。
どれも予報文として以前から存在し使い分けられているので、今回の台風に限って使われた表現ではないことをご理解いただけたらと思います。
これは台風12号は何故JTWCでプロットされていないのかに関するものですが、非常に参考になるコメントをありがとうございます。全般台風情報データベースがあれば、過去の事例を検索してみたいと思ったのですが、気象庁防災情報XMLデータベースには1年半分しか蓄積しておらず、きちんと調査することができませんでした。
「中心付近を除いて」という表現が、今回の台風に限って作られたものとは、私も考えていませんでした(そもそも事前に定められていなければシステムが対応できないはず)。ただ、この表現がどのくらいの頻度で出現するかといった情報については、今回のコメントで初めて明確になりました。このコメントが、他の方にとっても補足情報になればと思います。
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