2004年7月6日
台湾における台風7号(MINDULLE)の被害が引続き報道されています。死者不明は30名ほどに達し、台湾南部では最近25年ほどで最悪の洪水となったようです。場所によってはここ数日の降水量が1500mmに達したとのことですが、これは例えば東京の1年分の降水量に匹敵するという豪雨です。山間部ではまだ孤立した集落も多いとのことですが、急峻な地形の台湾にこれだけ大量の降水があれば、洪水や土砂災害の危険性はいまだ消えていないでしょう。
2004年7月4日
台風7号(MINDULLE)は、フィリピンおよび台湾に大きな被害を与えてきました。フィリピンでは各地で洪水が発生し死者不明40人以上、台湾でも死者不明数名、各所で洪水や土砂災害が発生し交通が寸断されました。その後台風は、中国・浙江省に上陸し、上海付近を通過し、今後は朝鮮半島へと進むコースが予報されています。ただし最も強い雨雲は実際には中心から南東方向に分布しており、その雨雲はまさに沖縄・九州・四国・西日本を直撃するコースを進んでいます。「日本に上陸せず」ということで警戒が緩むとすれば、大雨には注意が必要な状況といえます。
2004年7月3日
台風7号(MINDULLE)はなかなかしぶとい台風で、台湾という高い山がそびえる陸地にぶつかりながらも、その形を変幻自在に変えながら生き残っています。そして雲の形状があまりに変則的となったため、夜になって中心がどこかわからなくなってしまったようです。そんな無責任なことがあるのか、と思うかもしれませんが、実際に各国の台風予想進路図を比べてみると、それぞれの台風経路がかなり異なっていることに気付きます。
このことは、台風の中心を見失っているか、または「意見」の違いが各国で大きいということを意味します。台風の中心決定というと、簡単そうに思えるのですが、実際には一筋縄ではいかないことがわかります。なお、夜明けとともに可視画像が利用可能となりますので、中心位置決定の精度は向上するでしょう。
2004年7月1日
台風7号(MINDULLE)は、最盛期に比べると勢力が衰えてきましたが、相変わらずフィリピンと台湾の間をノロノロ進んでいます。進路予想は既に何度も変更されており、進路予測がたいへん難しい台風です。現在のコースを進むと、今後は先島諸島でも高波や強風の影響が強まりそうです。
2004年6月29日
台風7号(MINDULLE)は、数日前の状態からは見違えるほどよく発達した台風となりました。今後もノロノロとした動きが続き、しかも勢力が強まっているため、ルソン島北部や台湾南部は激しい風雨が長時間にわたって続く可能性があります。
2004年6月28日
台風7号(MINDULLE)は昨日からようやく発達を始め、今日は大きな眼もはっきりと見える成熟した台風となりました。今後の進路については、予想が分かれているようです。
2004年6月25日
台風7号(MINDULLE)の雲の分布は、かなり大きく偏っています。一見すると大きな雲の塊が台風の中心に見えますが、よく見てみると台風の中心はそれよりも北東側にあります。下の画像で+印が台風の中心です。台風は今後もしばらくは西に進み、フィリピン沖に達するとの予報が出ています。
2004年6月23日
台風7号(MINDULLE)が太平洋のマリアナ諸島で発生しました。今のところはまだ小さめの台風のようです。それにしても今年の6月はこれで4個目の台風。6月7日以来ほぼ切れ目なく台風が続いています。
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