台風201121号 (WASHI) 台風の名前 = ワシ (WASHI) : わし座 [日本]

2011年12月19日 18:00 JST

台風21号(WASHI)によるフィリピン・ミンダナオ島の災害は、フィリピン赤十字によると死者652人、不明911人に増えています。被害の中心地となったカガヤン・デ・オロ(Cagayan de Oro)とイリガン(Iligan)は、地図を見ると同じ山地から流れ下る川の河口に位置する町であることがわかります。前者は北流する川、後者は西流する川の河口に位置します。ということは、この山地において集中豪雨が発生したことが、この地域における鉄砲水の原因であると言えそうです。両者はそれほど長い川ではないのですが、逆に言えば山地の源流から河口までの距離が近いため、集中豪雨の時には一気に水が川に流れ込んで短時間で河口に押し寄せることになります。今年の台風12号では紀伊半島でも豪雨による大規模な水害がありましたが、これと似たような現象が発生したと言えるのかもしれません。 Google Maps版経路情報で確認してみると、台風は問題の山地を右側に見ながら、イリガンの真上を通過しています。この時点の衛星画像を見ると、台風の中心付近には南北に延びる厚い雨雲があり、この雲が山地に集中豪雨を引き起こしたものと考えられます。なお総雨量は約180mmとのことで、この数字自体はそれほど多いという感じはしないかもしれませんが、日本とは環境が違うこと(特に山地の植生の状態が気になります)、そしてルソン島に比べて貧しいミンダナオ島では建造物が脆弱で災害対策も遅れていること、それらも災害が拡大した大きな原因になっていることを忘れてはなりません。

2011年12月18日 17:45 JST

台風21号(WASHI)によるフィリピン・ミンダナオ島の災害は死者569名、不明370名に拡大しています。台風接近前から政府は避難所を開設していたけれども、避難せずに自宅で寝ていた住民が深夜の洪水に不意打ちされたことで、犠牲者が増えてしまったようです。洪水で低地の多くの家が流され、しかも現地には2階建の家が少ないことから、集落が壊滅的な被害を受けたり、一家全滅したりというケースも出ています。また山地の土砂崩れで樹木が水と一緒に流れてきたことが、さらに洪水の破壊力を増してしまったようです。ミンダナオ島は北緯10度より南の低緯度に位置するため、北部のルソン島ほど台風の接近は多くありません。24時間雨量は200mm程度という情報もありますが、それでもこの地域としてはかなりの大雨だった可能性があります。飲料水や食料の不足は深刻な状況とのこと。

2011年12月17日 18:00 JST

台風21号(WASHI)は昨夜から早朝にかけてフィリピン南部のミンダナオ島を横断しました。夜が明けてミンダナオ島での被害状況が判明しつつありますが、現時点で死者約180人、不明約400人と被害が拡大しています。大雨によって各地で洪水や地滑りが起こっており、今後も被害が拡大する恐れがあるとのことです。この台風は勢力で見れば決して強くはないのですが、フィリピンの台風災害は強風よりは大雨に左右される割合が高いので、たとえ勢力が弱くても雨雲を伴っている台風には安心できません。また深夜の大雨が、洪水への気づきを遅らせて被害を拡大させたという面もあるかもしれません。被害が特に大きいミンダナオ島北西部を台風が通過したのは現地時間の真夜中です。

2011年12月15日 16:30 JST

台風21号(WASHI)がカロリン諸島で発生しました。今後は西に進んでフィリピン南部に接近するとの予報が出ています。今年の11月は台風の発生がなく、これが約2ヶ月ぶりの台風発生です。もし台風20号がシーズン最後の台風となれば、観測史上最も早く台風シーズンが終了するという記録が生まれるはずでしたが、これでその可能性はなくなりました。

関連する台風ブログ記事

  1. 2012年台風24号(ボーファ|BOPHA)
  2. 2011年台風12号(タラス|TALAS)
  3. 2014年台風23号(チャンミー|JANGMI)
  4. 2015年台風のまとめ
  5. 2011年台風のまとめ
  6. 2004年台風7号(ミンドゥル|MINDULLE)
  7. 2015年台風18号(アータウ|ETAU)
  8. 2009年台風16号(ケッツァーナ|KETSANA)
  9. 2009年台風9号(アータウ|ETAU)
  10. 2012年台風のまとめ