台風201919号 (HAGIBIS) 台風の名前 = ハギビス (HAGIBIS) : すばやい [フィリピン]

2019年11月03日 10:00 JST

台風19号(ハギビス)に関するニュース記事が、11月2日に1万件を越えました。台風ごとのニュース記事数を見ると、これまでの最大だった台風201821号の5000件強に比べ、1ヶ月もたたないうちにその2倍に達していることがわかります。この台風による被害が近年にない規模であることを示す一つの数値であると言えます。 ここまで報道が多い理由の一つは、被害が広域に及んでいる点にあります。台風ごとのキーワードを見ると、上位のキーワードには「福島」「長野」「宮城」の3県が並んでおり、甲信地方から東北地方まで、離れた場所で同時に大きな被害が生じたことを示しています。さらに関東各地での被害もこれに加わります。地震では東日本大震災に関するニュース記事が今も生み出され膨大な数に達していますが、台風19号についてもニュース記事はこれから大きく増えていくでしょう。

2019年10月13日 19:30 JST

台風19号(ハギビス)による災害の全貌が次第に明らかになってきています。関東甲信から東北まで同時多発的に多くの河川が氾濫しており、広域災害の様相を見せています。指定河川洪水予報データベースによると、今も水位が上昇している河川があり、まだ安心できる状況ではありません。 そこで台風201919号による大雨(2019年10月)に、今回の台風による大雨の状況をまとめました。今回の大雨の特徴は、関東から東北までの山地で長時間にわたって同じ場所で豪雨が続いた点にあります。これは巨大な台風の周囲を吹く南東からの湿った風が、台風が接近するはるか以前から山地にぶつかり、雨雲を次々に発生させたところに原因がありそうです。 記録的な雨量により各地で洪水が相次いだことは残念ですが、一方でダム堤防などの治水が果たす役割も大きく、治水の進展によって被害が軽減できた面もあります。各地のダムは制御を工夫して水位の上昇を抑え、試験中の八ッ場ダムも急きょ貯水を開始して治水に貢献しました。

2019年10月13日 08:30 JST

台風19号(ハギビス)は、昨夜伊豆半島に上陸し(全般台風情報)、関東地方を縦断して、現在は東北地方太平洋沖にあります。東北地方や北海道では、まだ強い雨が続いている地域があります。さらに雨がやんでも、河川の水位はすぐには下がりません。指定河川洪水予報データベースによると、長野や東北地方の各地に氾濫が続いている河川があります。 今回の台風は雨台風として歴史に残るレベルの雨量を記録しました。1976年以来43年間のアメダス観測データに基づく過去の大雨ランキングであるアメダス集中豪雨によると、昨日の神奈川県箱根町箱根の雨量は、12時間降水量 729.5mm =歴代1位、24時間降水量 942.5mm =歴代2位と、記録的な大雨となりました。また東北地方でも、宮城県丸森町筆甫でも、12時間・24時間降水量の地点記録を大幅に更新しています。 台風19号は雨雲の規模が非常に大きかったため、広域にわたって強い雨が半日から1日程度続いた点に特徴があると言えます。特別警報・警報・注意報データベースによると、大雨特別警報は13都県に発表されました。これも台風の規模の大きさを示しています。

2019年10月12日 08:15 JST

台風19号(ハギビス)により、すでに紀伊半島の一部が暴風域入り、強風域は関東から九州までを覆っています。雨雲も紀伊半島から北海道まで達しており、台風の規模が大きいことがわかります。 今後の進路については、通常用いる台風進路予想図ではなく、より詳細な経路がわかる台風予報履歴の方をご覧ください。これによると、台風19号は台風15号よりもやや西側のコースを進む見込みです。そうなると、風速が強い進行方向右側に、三浦半島や東京都心部なども入る可能性があります。関東地方は今夜に風雨のピークを迎えます。雨雲レーダーなどで最新状況を確認しながら、大雨と暴風、高潮に厳重に警戒してください。

2019年10月11日 14:00 JST

台風19号(ハギビス)について、気象庁は狩野川台風(1958年22号)に匹敵する記録的大雨となる可能性があるとの報道発表を行いました。台風19号と狩野川台風の経路比較を見ると、今から24時間後の位置と中心気圧(945hPa)が、狩野川台風とぴったりと重なります。 狩野川台風では静岡県の狩野川が氾濫し、首都圏でもがけ崩れや浸水の被害。死者888人、行方不明者381人、床上床下浸水500,000棟超えの歴史的な災害となりました。今回の台風は、暴風・大雨・高潮のすべてに厳重な警戒が必要です。

2019年10月11日 07:50 JST

台風19号(ハギビス)の強風域は依然として本州をすっぽりと覆うほどの大きさで、すでに伊豆諸島南部は強風域入り、今日は本州でも徐々に風が強まってきます。また東日本を中心に記録的な大雨も予想されています。全般台風情報(気象庁防災情報XML)によると、予想される暴風と大雨は以下の通りです。 <暴風>
12日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
 東海地方 45メートル(60メートル)
 関東甲信地方 40メートル(60メートル)
<大雨>
12日6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
 東海地方、近畿地方、伊豆諸島 200ミリ
 関東甲信地方 150ミリ
その後、13日6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、
 東海地方 600から800ミリ
 関東甲信地方 400から600ミリ
 北陸地方、伊豆諸島 300から500ミリ
 東北地方、近畿地方 300から400ミリ
明日12日は、関東を中心に鉄道の計画運休も発表されておりますので、不要な外出は取りやめ、暴風と大雨への対策を進めてください。

2019年10月10日 08:00 JST

台風19号(ハギビス)は大型で猛烈な勢力を維持しつつ、北上しています。小笠原は強風域に入りました。大型の台風ですので、広い範囲に暴風と大雨の影響が及ぶ恐れがあります。先日の台風15号で大きな被害を受けた伊豆諸島や千葉県への影響も心配です(参考:ニュース・トピックス)。台風への備えについては、気象庁の報道発表などを参考に、早めの対策を進めてください。

2019年10月09日 09:00 JST

台風19号(ハギビス)は大型で猛烈な勢力を安定して維持しており、中心付近の眼はさらに大きくなりました。しばらくの間はこの勢力を維持しつつ、徐々に北上を開始してきます。ただしどこに接近するかをピンポイントで特定するのはまだ難しそうです。

2019年10月08日 19:20 JST

台風19号(ハギビス)は大型で猛烈な勢力をしばらく維持する見込みです。日本列島のどこに接近するかは予報としてまだ定まっていませんが、本州をすっぽり包み込むほどのサイズに大きく成長した台風ですので、どこに接近するにしても広範囲に影響が及ぶ見通しです。 ちなみに気象衛星ひまわり8号による高解像度画像を閲覧するには、静止画なら気象衛星「ひまわり」ビューア - リアルタイムと過去の画像データベース、動画なら台風高頻度観測をお使い下さい。

2019年10月08日 07:45 JST

台風19号(ハギビス)は大型で猛烈な勢力となっており、過去の著名な台風との類似性も注目を集めています。例えば伊勢湾台風との経路を比較してみると、経路がよく似たカーブを描いていることがわかります。 しかし注目すべき点は、勢力がピークを迎える位置とスピードです。伊勢湾台風の場合、現在の位置付近から上陸までに要した時間は3日半から4日程度で、上陸の1日前ごろまでピークに近い勢力を維持していました。一方、今回の台風は、日本列島に接近するまでに4日半から5日かかる見込みです。台風がピーク勢力を維持できる期間は限りがあるため、ピークから上陸までの時間が短い方が危険度は高くなります。一方、今回の台風はそれほどスピードが速くないため、接近する間に勢力を弱める時間が生じるかもしれません。 とはいえ秋の大型台風は、ピーク時から勢力を弱めたとしても、広範囲に暴風と大雨を引き起すだけのパワーを維持している場合が多い点も忘れてはなりません。また伊勢湾台風による高潮のように、海上や海岸に対する影響にも注意が必要です。

2019年10月07日 20:00 JST

台風19号(ハギビス)は急速に発達中です。大型で猛烈な台風(915hPa・55m/s・75m/s)となり、中心気圧は24時間で77hPa低下しました。台風高頻度観測 - 「ひまわり8号・9号」画像/動画の可視動画を見ると、中心付近にくっきりとピンホールのような眼が見えます。このような眼は強い台風の証拠です。 また最大気圧低下(24h)のランキングによると、このレベルの急発達は、24時間で90hPa発達した1983年10号以来、36年ぶりとなります。 スピードがあまり速くないため、この勢力のまま一気に日本を直撃することはありませんが、いったん大型化すると勢力を維持しやすくなり、広範囲に影響が及ぶ場合もあります。最新情報をチェックしながら、この大物台風への備えを進めてください。

2019年10月07日 08:14 JST

台風19号(ハギビス)は、早くも強い台風に発達し、雲域も大きく広がって、これから猛烈な勢力にまで発達する見込みです。やや動きが遅いため、日本列島に近づくにはまだ時間がかかりますが、3連休には各地に影響が出る可能性があります。

2019年10月06日 13:30 JST

台風19号(ハギビス)が南鳥島近海で発生しました。日本のはるか南をしばらく西に進みつつ、猛烈な勢力にまで発達する予報です。5日予報以降に日本列島へと接近する可能性も想定しつつ、最新情報を入手して下さい。

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