2006年08月19日 15:30 JST
台風8号(SAOMAI)による中国の死者は436人と、引き続き増加しています。ロイターによると、中国では昨年になってようやく、自然災害の死者数が国家機密の扱いから外され、公表できるようになったようです。現在では、被害を隠蔽することには何の得もないし、きちんと公表しないのは重大な間違いでさえある、というのが中国政府の公式見解です。しかし地方政府の末端にまで、たった1年で公式見解を徹底させるのは難しいのかもしれません。
参考:2006年の中国の自然災害(8月15日現在):死者2006人、行方不明624人、経済損失1600億元(約2兆3200億円)、影響を受けた人3億1600万人、避難した人1295万人、住家全壊153万戸、住家半壊410万戸、農地被害3600万ヘクタール。
2006年08月15日 13:00 JST
台風8号(SAOMAI)による中国の死者は295人に達したようです。ただし相当に広い範囲で被害が生じたことが予想され、被害の規模は今後も拡大する可能性があります。また 台風4号で問題となった組織的な隠蔽工作がないかどうかも懸念材料です。
2006年08月12日 00:15 JST
台風8号(SAOMAI)に関して、中国气象局が台风之王:“桑美”という情報を出しており、ここに上陸時中心気圧が920hPaであったことなど、より詳細な情報がまとめられています。またここには、この台風が「50年来登陆我国大陆台风中强度第一」であり、1956年第12号台风上陸時の中心気圧923hPaを下回って、ここ50年間で上陸時中心気圧が最も低い台風であることが報告されています。
さて、この記述は下の記述、つまりこの台風が1956年の第6号台風を越える強い台風である、という記述と矛盾します。その原因について詳細は調べていませんが、中国气象局がこんな基本的な部分で間違えることは考えにくいので、おそらく中国国内での台風195612号は、日本および世界では台風195606号と同じものなのではないかと思います。このような食い違いの原因については、似たようなケースとして台風200413号にも書きましたので、こちらをご参照下さい。
2006年08月11日 18:00 JST
台風8号(SAOMAI)は浙江省南部の蒼南県に上陸し、最大瞬間風速68.0m/sを記録しました。中国本土に上陸した台風としては、台風195606号を越える過去50年で最強の台風(以前の台風200413号よりも強い台風)と言われています。台風による被害は時を追うごとに大きくなりつつあり、現在のところ死者は111人に達していますが、おそらく今後はさらに大きな被害が判明してくるものと思われます。
今年の中国は台風の連続襲来によって大きな被害が生じており、台風4号(BILIS)で死者が637人以上に達したのを始めとして、今年は台風による死者が既に1000人を越えているという推計もあるようです。
2006年08月09日 18:00 JST
台風8号(SAOMAI)は今日になって急速に発達してきました。宮古島は間もなく暴風域に入ります。勢力がピークに達したところで宮古島の近海を通過することから、宮古島はじめ先島諸島は大荒れとなりそうです。またその後は台湾、中国へと進む予報となっていますが、今年の中国は連続的に台風が襲来して既に大災害となっており、再度の災害が懸念される状況です。
2006年08月08日 07:30 JST
台風8号(SAOMAI)は3個の台風の中で最も直線的な経路を進んでおり、今後は南大東島付近を通過したあと沖縄本島〜先島方面に接近するという予報が出ています。先島諸島は現在 台風9号の強風域に入っていますが、そこから脱してもすぐに、再び台風8号の強風域に入ることになりそうです。
2006年08月07日 22:30 JST
台風8号(SAOMAI)が3つの台風の中で最も強い台風に発達し、しかもスピードも最速で他の台風に追い付きつつあるため、この台風が真中を進みつつ両側の台風の進路に影響を与えていくパターンとなりそうです。進路に向って右側の 台風7号は右側に遠ざかるように、進路に向って左側の 台風9号は左側に遠ざかるように進みつつあります。つまり、台風8号の両側の台風が外側に反発していくような 台風間の相互作用が現れてきているのかもしれません。
2006年08月07日 05:30 JST
台風8号(SAOMAI)は北西方向への動きを続けて沖縄に接近する可能性が高まっています。
2006年08月06日 17:15 JST
台風8号(SAOMAI)は徐々に強くなり始めています。 台風9号の発生によって、いよいよ太平洋には3個の台風が並ぶことになり、予報が難しい状況となってきました。
2006年08月06日 01:30 JST
台風8号(SAOMAI)がマリアナ諸島で発生しました。 台風7号との同時発生で、太平洋上がにわかに活発になってきました。予報によると、こちらの台風もするすると北上してくることになっており、台風7号に気をとられていたらいつの間にかもう一つが、、ということにならないよう注意を払っておく必要がありそうです。
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