台風１１号(SONAMU)は台風１０号の中心から450kmほどまで接近したところで、台風１０号に吸い込まれるように消滅しました。最後にはもはや台風としての形をなしておらず、あれほどの近距離ではもはや独立した台風として存在することが困難であることが推測できます。

台風１１号(SONAMU)は、台風１０号の外側を取り巻く大きな渦の流れにのって、まるで衛星のように台風１０号の周囲を回っています。大きな渦の内側で流れが穏かな場所に台風１０号があり、大きな渦を取り巻く流れが速い場所に台風１１号があるために、台風１０号がほとんど動かないのに台風１１号のスピードが比較的速いような状況が生じています。これから台風１１号は台風１０号にさらに急接近しそうですが、あまりに近くまで接近すると、台風１０号の勢力圏内でもみくちゃにされてしまうかもしれません。

台風１１号(SONAMU)がフィリピンの東で発生しました。これで台風１０号とのツイン台風となりますが、予報によると台風１１号は台風１０号の南側をぐるっと回りこんで東側にポジションを変えるような予報となっており、これは台風７号、台風８号、台風９号のトリオ台風以上に複雑な経路となる可能性があります。