台風8号(NAMTHEUN)は、以下の可視画像を見るとかなりいびつな形をしていることがわかります。中心付近の「目」にあたる空気の循環の中心には低い雲しかなく、その東側にだけ雨雲が広がっています。これも他の2つの台風の影響でしょうか？それにしてもこの3つの台風は、いずれも小さいながらそれぞれ形が異なっており、バラエティに富む台風の雲の形を示しているという感じがします。

台風8号(NAMTHEUN)が東シナ海で発生しました。しばらくこの付近に停滞していた熱帯低気圧が、今夜になって急に台風まで発達したものです。その意味では急に台風が出現したわけではないのですが、発生を予測する情報が事前に出ていなかったため、結果的には沖縄近海で急に台風が発生したような印象を与えてしまいました。沖縄方面では密集した台風から様々な方角の風が吹いてきて、高波などは大変複雑な状況となるのかもしれません。 それにしても太平洋は広大だというのに、こんなに狭いところに3つの小さな台風がひしめき合っていることが、今年の台風が不活発な傾向を象徴しているようにも思えます。台風6号と台風7号、そして中国本土と台湾の陸地に囲まれた狭い場所に生まれたこの台風は、他の2つの台風に翻弄される人生を送りそうです。