台風9号(MUIFA)は沖縄本島の南にあって、しだいに北西へ向きを変えつつあるようです。気象レーダー画像を見ると、現在は沖縄本島に強い雨雲がかかっており、各地で強風も続いています。宮城島（沖縄県うるま市）のデータを見ると、夜半までは風が強まり、未明にいったん風が少し弱まったあと、朝から再び風が強まっています。さらに衛星画像を見てみると、この台風は眼が大きく二重構造になっているようで、そうした構造の影響が観測データに出ているのかもしれません。台風は動きが遅いため、今後も長時間にわたって影響が長引きそうです。

台風9号(MUIFA)は複雑な経路を進んでいますが、現在は西に進みつつあって大東島地方が暴風域に入りました。今後は先島諸島で台風の影響が強まりそうです。

台風9号(MUIFA)は24時間で60hPaの気圧低下と急発達しています。眼も見えてきました。ゆっくりと北上しているため、今後台風が接近する沖縄地方では海の大シケが長く続きそうです。

台風9号(MUIFA)がフィリピンの東で発生しました。台風8号はフィリピン方面に向かいましたが、こちらはそこまで西には進まず、むしろ早めに北上に転じるようです。台風がこの位置で北上できるのは太平洋高気圧があまり強くないためで、それが同時に日本の猛暑が抑えられることにもつながっています。