2012年08月02日 17:00 JST
台風9号(SAOLA)は昨日の夜から複雑な動きを見せるようになり、台湾東岸沿いで一度南下して停滞したあと、再び北上を開始しています。これは台風10号との相互干渉による藤原効果が働いたことが原因かもしれません。藤原効果のページの事例の中で、2個の台風の位置関係と進路方向を比べれば、今回の事例は台風200209号と台風200211号の事例に似ています。ただしこの時とは、北側を西進した200209号の方が強い台風だった点が異なります。
今回は南側にある台風201209号の方が大型の台風で勢力も強かったため、弱い方の台風201210号の動きが影響を受けるのではと考えていましたが、結果的には台風201210号の方がすんなりと西進し、大型の台風201209号の方が迷走することになりました。
もちろん、この台風の複雑な経路には台湾の地形も大きく影響しており、台湾東岸を南北にウロチョロしているのは中央山脈を乗り越えて進むほどの勢いがないから、という面はあるでしょう。ただ、2つの台風が最も接近した昨夜に北上が止まっている点などは、相互干渉による影響が効いているような印象を受けます。
2012年08月02日 00:30 JST
台風9号(SAOLA)は先島諸島に接近したところで非常に速度が遅くなっており、現地での強風と大雨が長く続く結果になっています。与那国島では23:08に最大瞬間風速45.3m/s、そして最大風速でも23:25に32.1m/sを記録するなど、風が強まってきています。このようにノロノロと進む台風は影響も長引きますが、台風は当初の予想よりもやや西寄りのコースを進んでいるようで、台湾も間もなく暴風域に入ってきそうです。
2012年08月01日 07:15 JST
台風9号(SAOLA)は先島諸島の南方で速度が遅くなっており、その間に勢力を強めてきました。 リアルタイム・アメダスでも石垣島などで風速が15m/sを越えてきています。台風はまだ発達の途上にあるようで、今後は先島諸島でさらに風が強まってくるとともに、強風の時間が長引くことも予想されます。
2012年07月31日 20:30 JST
台風9号(SAOLA)は先島諸島の南方を北上しており、那覇から先島諸島にかけて、そして台湾からフィリピン北部にかけての広い地域を強風域に入れるという大型の台風に成長しました。今後も台風は北上を続け、与那国島地方は明日の夜以降に台風がかなり接近する可能性が出てきています。またこの台風は南側から西側にかけて強い雨雲を伴っているため、台風が通過した後も大雨には警戒が必要でしょう。
2012年07月28日 12:00 JST
台風9号(SAOLA)がフィリピンの東で発生しました。今後は発達しながらフィリピン沖を北に進むと見られます。
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