2012年09月17日 06:45 JST
台風16号(SANBA)は沖縄本島の北部を通過して、現在は九州の西の海上を進んでいます。昨日は沖縄や奄美の各地で強風となり、 与論島で8:17に57.1m/s、 奧で6:38に55.3m/sを記録しました。また、 名護でも51.4m/sと 台風15号の最大瞬間風速を越えました。また今日は 長崎県に強風の中心が移っており、 野母崎では4:27に41.1m/sを記録しています。
2012年09月16日 06:00 JST
台風16号(SANBA)は沖縄本島に接近しています。 雨雲レーダー画像や、 2012年9月16日の動画では、台風の動きがよく見えていますが、現在は沖縄本島の東の海上を北に進んでいるようです。最大瞬間風速としては 糸数で4:36に41.6m/s、 奧で5:14に41.4m/sを記録しています。
2012年09月15日 12:00 JST
台風16号(SANBA)は眼の輪郭もややぼやけてきて、勢力のピークは越えたような印象です。昨日の夕方あたりから変化の兆候が出ていましたが、これだけの猛烈な勢力を長期間維持することは不可能ですので、これ自体は予想された変化です。となると今後の動向が気になりますが、急速に発達した台風が急速に衰えるパターンもあれば、徐々にこのまま弱まっていくパターン、そして現在の眼の外側にもう一つの眼ができ、眼が拡大して置き換わって安定するパターンなど、衰弱するパターンは複数考えられそうです。その影響をどのように警戒情報に反映させるかが難しい問題になってきます。
沖縄気象台の報道発表資料では、前回の台風15号よりも多少抑え気味とも思える呼び掛けが発表されました。沖縄接近時の状況を比較すると、台風15号は勢力のピーク直後でしたが、今回は勢力のピークを越えた後になりそうです。ただし衰弱傾向にあるとはいえ、もともとが非常に強い台風の場合は勢力から想像される以上に強い風が吹くこともありますので、明日の接近に備えて下さい。
2012年09月14日 18:20 JST
台風16号(SANBA)は依然として900hPa(55m/s)の勢力を保っていますが、雲の表面が若干滑らかになってきたように見えます。
2012年09月14日 12:15 JST
台風16号(SANBA)は900hPa(55m/s)の勢力にまで急発達しました。24時間で80hPaの気圧低下は 最大気圧低下(24h)において現時点で歴代7位タイ、12時間で60hPaは歴代6位タイです。気象庁の予報によると現在が勢力のピークで、私もそれは同感ですが、沖縄に接近するまであと2日ありますので、その時点でどの程度の勢力になるかを見通すのはなかなか難しいです。ただし前回の 台風15号よりも今回の台風16号の方が「筋はいい」というのか、中心付近に厚い雲がギッシリと詰まって発達するタイプの台風ですので、直撃した時の危険性はより高いと思います。ただし 進路予想図では、どこに直撃するかはまだわかりません。沖縄気象台も 「台風第16号に十分な備えをお願いします」(防災広報資料)を公表して警戒を呼び掛けています。
2012年09月13日 19:00 JST
台風16号(SANBA)はフィリピンの東海上で発達を続けており、18時の時点で24時間に77hPaの気圧低下を記録しました。これは 最大気圧低下(24h)のランキングで見ても歴代9位の記録で、 台風198310号が記録した24時間90hPaの気圧低下以来、約30年ぶりの記録です(なお後日に訂正の可能性あり)。前回の 台風15号は台風の発達スピードが緩やかだったので予測がしやすい面はありました(だからこそ油断もあったのだと思いますが)。しかし今回の台風16号は勢力の変化があまりに急速で今後の動向も予想が難しく、大胆な情報を出しづらい感もあります。情報発信の真価が試される場面になってきました。
2012年09月13日 18:00 JST
台風16号(SANBA)はフィリピンの東海上で急速に発達しています。15時の時点では前日に比べて62hPaの気圧低下で、最大気圧低下(24h)のリストで見ると、ここ10年ほどの間では台風200620号の75hPa低下に次ぐ急速な発達状況となっています。この程度のサイズの台風はこのように急速に発達することがありますが、これほど急速に発達すると逆にピーク勢力を長時間維持できない場合もあり、今後どれだけ発達するか(あるいはこの勢力を維持するか)が陸地への影響を左右してきます。
さて台風進路予想図によると、3日後には沖縄地方に接近するとの予報が出ています。もしここからさらに発達してくるならば、前回の台風15号よりも今回の台風16号の方が、中心付近の強風に注意すべきタイプの台風のように思えます。台風15号に関する情報発信ではいろいろ言われた沖縄気象台ですが、早くもリベンジのチャンスが巡ってきました。前回の情報発信を教訓に、今回も大胆に警戒の呼び掛けをしてほしいものです。
2012年09月11日 12:30 JST
台風16号(SANBA)がカロリン諸島で発生しました。現在はパラオが強風域に入っています。今後は北上するとの予報が出ており、フィリピンの東海上という台風の発達に適したコースを進むことから、台風の発達状況に注意が必要です。
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