台風201307号 (SOULIK) 台風の名前 = ソーリック (SOULIK) : 伝統の酋長称号 [ミクロネシア]

2013年07月14日 17:30 JST

台風7号(SOULIK)に関して、与那国島のデータが新たに入ってきましたので記述を更新します。昨日は、与那国島の風速は石垣島ほど強くなかったと書きましたが、実際には与那国島で13日の1:37に60.2m/sの最大瞬間風速を記録しており、これが今回の台風における最大の風速となりました。また与那国島では0:10に948.5hPaの海面気圧を観測しており、これはこの台風の中心気圧が950hPa以下だったことを示唆します。与那国島でも風雨が急に強くなったのは台風が最接近した後で、このパターンは石垣島のデータと似ていることがわかります。
台風201307号通過時の与那国島(47912)の気象観測データ
青線は海面気圧(hPa)、橙線は前10分間平均風速(m/s)、赤線は前10分間最大瞬間風速(m/s)、薄青棒は前10分間降水量(mm)、なおグラフにはスケールを描いていませんが、横線が2mmに対応します。また紫線は、海面気圧が最も低かった時刻を示します。参考:気象庁観測データ「10分ごとの値」

2013年07月13日 20:30 JST

台風7号(SOULIK)は昨日夜に波照間島や与那国島にかなり接近し、その後は台湾に上陸しました。石垣島では22:11に59.0m/sと、今回の台風で最も強い風を観測しましたが、最接近前後の気象データを見ると、台風が最接近した後に風雨が強まっていることがわかります。台風通過後の激しい気象現象を「吹き返し」とも言いますが、今回の場合は台風の雲の分布が南東側に偏っていたため、その部分が横切った石垣島や西表島では最接近後に風雨が強まったのではないかと思います。
台風201307号通過時の石垣島(47918)の気象観測データ
青線は海面気圧(hPa)、橙線は前10分間平均風速(m/s)、赤線は前10分間最大瞬間風速(m/s)、薄青棒は前10分間降水量(mm)、なおグラフにはスケールを描いていませんが、横線が3mmに対応します。また紫線は、海面気圧が最も低かった時刻を示します。参考:気象庁観測データ「10分ごとの値」
一方、台風の中心がすぐ近くを通過した波照間島や与那国島では、最大瞬間風速は50m/sと石垣島より小さな風速となりました。これは中心に近い場所での風速がそれほど強くなかったことが原因かもしれません。また台風が先島諸島に接近する直前に気象庁が推定した中心気圧は955hPaでしたが、与那国島では950hPa以下の海面気圧を観測しており、台風の中心気圧は推定よりも少し低かったようです(その時間帯に再発達したという解釈もなくはないですが)。全体的に見れば、推定よりは多少強めの台風だったのかもしれません。

2013年07月12日 22:00 JST

台風7号(SOULIK)は八重山諸島の南方を通過しています。与那国島では20:28に47.6m/sの最大瞬間風速を記録し、その他の場所でも最大瞬間風速が40m/s台に上がってきています(参考:今日の全国観測値ランキング昨日の全国観測値ランキング)。現在の台風の位置はレーダー画像の雨雲からも推測できますが、これをレーダー画像の動画にしてみると、渦の中心が波照間島の南方を通過しつつある状況が見て取れます。

2013年07月12日 12:15 JST

台風7号(SOULIK)はまもなく先島諸島を暴風域に巻き込み、その後は島の西側を通過して台湾の北端へと到達する可能性が高くなっています。台風の勢力は次第に衰えつつありますが、まだ強い勢力を保っています。沖縄県での最大瞬間風速は午前中はまだ30m/s以下で、これから夜にかけて強まる見込みです。また台風が直撃する台湾でも、東海岸を中心に大きな影響が出そうです。

2013年07月11日 12:30 JST

台風7号(SOULIK)の予想進路は依然として先島諸島に向かっていますが、下の衛星画像を見る限り、雲の形が昨日ほどは整っておらず、眼も楕円にのびてきているため、昨日が勢力のピークだったのではないかという印象を受けます。とはいえ、この程度のサイズで急速に発達する台風はピーク時間が短い傾向がありますし、ここから再び立ち直ってくることもありますので、このまま勢力が衰えていくとは必ずしも言えません。今も非常に強い台風であることには変わりなく、先島諸島から台湾にかけて強風や大雨への警戒が必要です。特に台風の雨雲は南東側で厚そうに見えるので、台湾東海岸での大雨も懸念される点です。

2013年07月10日 13:00 JST

台風7号(SOULIK)は引続き発達を続けて「非常に強い」勢力となり、今後「猛烈な」勢力となることが予想されています。また、予想進路がやや先島諸島寄りになってきており、勢力のピークで直撃する可能性も出てきました。下の衛星画像を見ても、いよいよ台風の眼がクッキリと開いてきて、それを取り巻く中心付近の雲もぶ厚く発達しています。

2013年07月09日 12:30 JST

台風7号(SOULIK)はマリアナ諸島から遠ざかり、太平洋上で発達を続けています。台風の雲はまだ若干南側に偏っていますが、中心には眼のような構造も見えてきました。発生後はスムーズに勢力を強めてきており、今後はかなり発達する可能性も出てきています。台風の進路はおおむね西北西に定まっていますが、どのぐらい沖縄地方に接近するかについては、まだ予想の幅が大きい段階です。

2013年07月08日 10:30 JST

台風7号(SOULIK)がマリアナ諸島で発生しました。現在はサイパンの北の島々を通過中で、サイパンは強風域から外れています。今後もしばらく発達しながら西に進むとの予報が出ています。

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