2013年(平成25年)の台風に関する情報のまとめ

2013年12月28日

2013年(平成25年)の台風の発生個数は31個と、1994年以来19年ぶりに30個以上の台風発生数となりました(参考)。台風上陸数は2個と平年(2.7個)よりも少なくなりましたが、秋に本土に接近する台風が多く、特に10月の接近数6個は史上最多となりました。まずは日本に影響を与えた代表的な台風をピックアップしてみます。 台風201318号 (MAN-YI) 大型の台風が勢力のピークで上陸したため、関西地方を中心として大雨となり、京都では数カ所で洪水が発生し大きく報じられました。また特別警報が発表された最初の台風としても記録に残るでしょう。 台風201324号 (DANAS) 奄美諸島南部をピンポイントで襲った台風。与論島を中心にその周囲の島でも家屋の被害が生じましたが、被害が地域限定だったためマスメディア等では被害状況が詳細に伝わらず、ソーシャルメディアが現地の状況を把握するための有効なツールとなりました。 台風201326号 (WIPHA) 伊豆大島での集中豪雨による大災害もあって、ニュース記事数で見ると今年最大級のインパクトを与えた台風です。この豪雨に関しては、防災対策が十分であったのか、特別警報は期待通りに効果を発揮したのかが問題となりました。 台風201327号 (FRANCISCO) 結果的にはほとんど影響を与えなかった台風ではありますが、大島豪雨直後の記憶も鮮明な時期に南海上で急発達し、さらにノロノロ進んだために防災対策上の注目を長期間集めたことにより、2013年アクセスランキングではなんとトップになりました。Googleの2013年急上昇ランキングでも「台風」がトップとなりましたが、Googleトレンドを見ると、この台風の寄与もかなり大きいことがわかります。 以上のように、今年は特別警報の開始と失敗(?)が最大のトピックだったかもしれません。台風26号のページに特別警報の根本的な問題点はすでにまとめました。また台風26号による大島豪雨は、6時間や12時間といった中期の継続期間をもつ豪雨として前例のないものでしたが、気象庁にはこうした中期の継続期間の豪雨に関する統計がなく、防災対策上の盲点になっていた可能性があります。3時間以内の短期豪雨、24時間以上の長期豪雨に加えて、今後は6-12時間の中期豪雨についても着目していく必要がありそうです。

その他の地域の台風・ハリケーン

フィリピン南部を襲った台風201330号はフィリピン災害史上に残る甚大な被害を記録しました。上陸台風としては最強クラスの勢力という最盛期にレイテ島に上陸し、6mを越える史上最大級の高潮によって6000名を越える死者となりました。2012年のまとめでもフィリピン南部の台風被害について書きましたが、これで3年連続の大規模台風災害が発生したことになり、フィリピン南部での防災施策の充実が望まれます。 一方、大西洋の2013年ハリケーンシーズンは史上有数の静かな年となり、Wikipediaによると最も中心気圧が低いハリケーンでも979hPa、カテゴリ2以上のハリケーンが発生しなかったのは1968年以来とのことです。また、米国ではいろいろな機関がハリケーンシーズン開始前に長期発生予報を行っているのですが、ほとんどの機関が平年以上の活動を予測していたそうで、軒並大外しとなった意味でも意外な展開と言えます。これは、北西太平洋の台風が平年以上の発生数となったのに比べれば大きな違いです。ただ、日本でもつい3年前の2010年に史上最低の発生数を記録したことを思い出せば、1年ごとの傾向はもともとかなり変動するものである、と考えるべきでしょう。

台風の活動度

今シーズンの台風の活動度ですが、災害情報データベースの台風強度指数データベースを使って台風シーズンごとの強度指数を調べてみると、2013年はあまり特徴が見られないシーズンと言えます。ただし発生数は多く、インパクトが強い台風もあって、印象に残る年だったと言えます。

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