台風201511号 (NANGKA) 台風の名前 = ナンカー (NANGKA) : 果物の名前 [マレーシア]

2015年07月18日 19:45 JST

台風11号(NANGKA)は16日23時頃に高知県室戸市付近に上陸し、17日6時過ぎに岡山県倉敷市付近に再上陸し、日本海に抜けました。台風の進行方向前面にあたった四国では徳島県を中心に、そして台風の東側で暖湿な気流が入った紀伊半島では和歌山県を中心に雨量が増えました。ただし今回最も目立ったのは、兵庫県西部から京阪神地区における大雨でしょう。 過去の豪雨事例から、台風11号の雨雲レーダーのアニメーションを見ると、台風が上陸して通過した後も近畿地方には長時間にわたって強い雨雲がしつこく張り付き、むしろ通過後に雨が増えることになりました。例えば兵庫県のアメダス三木の場合、72時間雨量で303mmは観測史上1位の記録ですが、この期間の雨量のグラフを見ると、台風が倉敷市に上陸して通過していった17日朝から本格的な雨が始まって、17日夜まで毎時10mm以上の雨が続きました。台風一過の晴天どころか、むしろ台風通過後の大雨というパターンになってしまったのです。 台風の進行速度が遅いために雨が長引く、ということ自体は事前に予報されていたことで、17日4:40発表の全般台風情報においても近畿地方の今後の雨量は最大で250mmと予想されています。ただ、台風通過後にこれだけ雨量が増えるというイメージが広く共有されていたかというと、そこはやや疑問ではあります。今回は台風の雨よりもむしろ梅雨など前線の雨に似ている面もあり、帯状の狭い範囲に雨雲が停滞して雨量が増加していきました。これは予報が難しいパターンだったのではないでしょうか。 予想外に大雨が長引いたため、17日夜の京阪神地区の交通は大混乱となり、JR西日本を中心に駅間で動けなくなる列車が続出しました。結果論から言えば、もっと早く運転を止めていればなぁ、となるかもしれません。例えば台風201419号で試行されたタイムライン防災のように、あらかじめ運休を決めて告知しておくことは可能だったのでしょうか。そこで気づくのが前回との大きな違いです。今回の大雨は台風の中心が通過した後に起きたことですし、強風が関係ない大雨のみによる運休ですから、台風による運休として想定するイメージとも異なります。もしこういう場合にも予告運休を考えるなら、梅雨の大雨でも予告運休した方がよいことにもなります。したがって今回は、朝の時点で夜の運休を予告することは、非常に困難だったと考えます。 それより、運休の方法にもう少し工夫の余地はないのでしょうか。風速ならまだしも、雨量規制値はある瞬間に突然越えるものではなく、あと少しで越えそうだという状況は事前に把握できるわけです。雨量が規制値を越えることも想定しながら、スマートに列車を停止させていくリアルタイム運行システムは作れないものでしょうか。ビッグデータの時代、種々の観測値を取り込みながらリアルタイムに挙動を調整していくシステムが求められています。今回のように予告運休が難しい場合もあるのですから、システムの方も賢く進化させていければいいなと思います。

2015年07月16日 08:30 JST

台風11号(NANGKA)は四国の南を北上しています。予報によると、今日の深夜にも四国に上陸し、それから中国を縦断して日本海に抜ける見込みです。これから四国・近畿・東海では大雨となる見込みで、台風の動きが遅いために大雨も長引きそうな点、そして深夜にかけて雨量が増えるために避難が難しくなる可能性がある点などに注意して下さい。 全般台風情報のリストから、本日5時発表の全般台風情報を確認してみると、今後の雨量は多いところで1000mm前後に達する可能性があります。山間部の雨量は台風の中心から離れたところでも増えることがありますので、特に台風の東側の紀伊半島では警戒が必要です。 紀伊半島と言えば、史上最大級の雨量によって甚大な土砂災害を引き起こした台風201112号のことが思い出されます。台風の勢力自体は、中心気圧970hPa、最大風速25メートル程度とそれほど強くはなかったのですが、動きが遅かったために雨雲が次々と紀伊半島に流入したため、各地では記録的な雨量となって大きな被害が生じました。 今回の台風11号と台風201112号の経路を比較KML版)すると、両者の経路はここ半日以上ほぼ一致しています。ただし、台風11号が昨夜の18時から今朝6時までの12時間に進んだ距離を、台風201112号は18時間から21時間ほどかけて移動しているため、今回の台風11号の方がやや動きは速めという違いがあります。この点が大雨の継続時間を短くするのに寄与する面はあるでしょう。 いずれにしろ、大雨が最大の警戒ポイントと考えられますが、その他にも強風や高潮など他の災害への警戒も怠らないようにして下さい。

2015年07月04日 19:15 JST

台風11号(NANGKA)がマーシャル諸島で発生しました。当面は発達しながら西に進む予報です。現在は台風が3個同時に発生するなど、発生のペースが再び上がっており、7月4日時点で11個目の台風が発生したのは、1971年の12個に次ぐ史上2位のペースです。

関連する台風ブログ記事

  1. 2014年台風のまとめ
  2. 2011年台風12号(タラス|TALAS)
  3. 2013年台風4号(リーピ|LEEPI)
  4. 2011年台風15号(ロウキー|ROKE)
  5. 2009年台風9号(アータウ|ETAU)
  6. 2007年台風5号(ウサギ|USAGI)
  7. 2014年台風8号(ノグリー|NEOGURI)
  8. 2009年台風8号(モーラコット|MORAKOT)
  9. 2012年台風11号(ハイクイ|HAIKUI)
  10. 2004年台風21号(メアリー|MEARI)